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Cantilever Signal Bridgeを設計する(6)

さて、これまでに、Santa Fe風のcantilever signal bridgeとUP風のcantilever signal bridgeとをご紹介いたしました。この2タイプで、博物館レイアウトに必要な数は揃ったのですが、もう一種、C&Oのプロタイプを参考にして設計だけ完了しているものがあります。

実物はこのような感じです。Signal Bridgeの先端に、信号を載せる構造物が張り出しているのが特徴的です。また、トラスがX字型になっているも印象的です。

C&O Cantilever Signal Bridge - Louisa KY - 100_1878.JPG

UP風のCantilever Signal Bridgeで紹介したのと同じ会社がプロトタイプに忠実な製品を出しています。

模型化設計したのが、次となります。プロトタイプより少し背が高い印象となっていますが、これは博物館レイアウトの建築限界に合わせて設計したためです。

この図面から起こした部品図、ガセットの図は次のようになります。

基本的は構成は、これまで紹介してきた2種類と同じですが、Bridgeの先端の構造物を確実に支持するところ、少々工夫しました。具体的には、上面のトラス構造を表現する部品から枝を2本伸ばし、この構造物を保持するとともに、この構造物の梯子の一本を伸ばし、Bridgeの本体に固定する、というものです。今回設計のみですので、この方法で本当に充分が強度が出せるかは、確認できていませんが、まぁ、一度設置してしまえば、頻繁に触るような場所でもないので、なんとかなるのではないか、と楽観的には考えています。