月別アーカイブ: 2018年2月

Silicon Valley Linesのビデオ

私が以前メンバーだった、Silicon Valley LinesのビデオがYoutubeにアップロードされましたので、紹介しておきます。TSG Multimedaという鉄道模型関係のビデオ制作会社の専門の人が撮影したものだけに、クオリティが高く、単に見ているだけでも楽しめます。

仔細に見ると、アメリカのレイアウトの楽しみ方を一部を理解していただけるのではないかと思います。字幕ボタンを押していただければ、ある程度英語のわかる方であれば中身はフォローできるかと思います。思ったより正確に認識しています。

dda40xさんに、Switchingの遊び方について書くように言われていてまだ果たせていませんが、このビデオの4:30秒くらいに、Switchingの指示を記した書類であるSwitch Listが出てきます。この中には、どこでどの貨車を拾って/置いてゆくか、が書かれており、列車の運行を受け持つ各人は、この指示に従って途中途中のIndustryでSwitchingを行いながら、列車を運行してゆきます。残念ながら、Switchingそのものの様子についてはこのビデオには含まれていません。

Dennis氏のところで行ったSwitchingは、Waybill and Car Cardという別の方法です。どう説明したらよいか、悩んでいるところですが、上記のSwitch Listの方式とまとめてなるべくわかりやすくまとめてご紹介したいと思います。

Silicon Valley Linesは、一部を除いて単線ですので、側線を使ったすれ違いを行いながら、列車を運転してゆきます。この様子がビデオの10:00前後で説明されています。

要は「役割分担しながら実物と同様に鉄道を運行する」というのがアメリカの多くのレイアウトの楽しみ方だと思っているのですが、私の知る限り、このような遊び方は、日本の趣味誌ではあまり紹介されていないのではないかと思います。私の力ではその楽しみ方のごく一部しかお伝えできないとは思いますが、追々紹介してみきたいと思います。

 

John Henry

先日、「走れ!機関車」という絵本の紹介をしましたが、その記事を書いている際にアメリカに滞在していた時に買った絵本を思い出しました。ようやく探し出したので、ご紹介します。

John Henry
Julius Lester (文) Jerry Pinkney (絵)
ISBN: 978-0140566222

伝説のアフリカ系アメリカ人である「John Henry」を題材とした絵本で、コールデコット賞の次点に与えられるコールデコット・オナーを1995年に受賞した本です。

John Henryは実在した人物であったという研究もあるとのことですが、作者はそれにはこだわらず、John Henryの持っていた不屈の精神を忠実に記述しようとしてこの本を作ったと前書きに書かれています。

John Henryの伝説に共通しているのは、チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道のトンネルの難工事で、当時最新鋭のSteam Drillと競争し、自らの腕でハンマーを振るい、見事に勝利した、という点です。結末にはバリエーションがあるようですが、この本では、勝利の直後にJohn Henryが息を引き取り、その後ホワイトハウスの芝生に埋められた、という結末となっています。

子ども向けの絵本で、日本語の翻訳も出ていないようなので、どなたにもお勧めできるとは言い難いのですが、このような絵本が出るということは、アメリカの国を形作る過程において、鉄道というのが大きな意味を持っていて、その中で活躍した人が英雄視されていたということを語っているのではないかと思います。このような側面も理解すると、よりアメリカ型を深く楽しむことができるのではないか、とも思って紹介してみました。

いつものように、アマゾンへのリンクを埋め込んでおきます。「なか見!検索」から一部のページを見ることができます。

John Henryについて詳しく知りたいという方は、まずはWikipediaをご覧になるとよいと思います。そのほか、スミソニアンチャネルの以下のYoutubeが簡単に説明しています。

多くの歌手がJohn Henryのことを歌っており、上のビデオの中でも言及されていますが、有名どころでは、カントリー・シンガーの大御所のJohnny Cashがいます。”Johnny Cash John Henry”で検索してもらえれば歌詞や動画が出てきます。