月別アーカイブ: 2010年6月

Chi Town Union Stationを訪問 (2)

Chi Town Union Stationの紹介を、写真を主体として続けます。


これは、入場料を払ってレイアウトに入ったところです。向かって右側は、ストラクチャーやシーナリーが整ってきています。以下で順次紹介してゆきます。


すこし奥に進んで取った写真です。スタッフの方が歩いている様子が捉えられていますので、このレイアウトの巨大さがわかっていただけるのではないかと思います。


上の写真と同じ場所で、入り口側を振り返ってみました。


大きな橋が収まるように撮ってみました。あまり記憶が定かではありませんが、橋の高さと、川べりの線路の高さとの高低差は、1メートル以上はあったかと思います。


入り口から右手に進んでいった一番奥がこのあたりになります。空と山脈との画を背景として、UPの大編成が走っているのが、良いですね。

ちなみに、この背景画の裏は、前回ご紹介した制御用のコンピュータなどの機器が設置されています。

 

Chi Town Union Stationを訪問 (1)


Detroit Model Railroad Clubを訪問した後、Chi Town Union Stationに向かいました。詳細は、すでにdda40xさんのBlogに書かれていますので、まずはこちらをご覧になってください。

CHI TOWN UNION STATION続 CHI TOWN UNION STATION続々CHI TOWN UNION STATION

このレイアウトは、オーナーのPaul Gribbell氏がコレクションした機関車や列車を走らせるためのものであり、それをたまたま一般に公開している、というものです。レイアウトは、スーパーマーケットを買い取った場所に建設中であり、これだけの広さのレイアウトの建設、維持は一人では不可能のため、何人かのスタッフを雇っていました。ということで、共同運営しているクラブとのレイアウトとも、完全に個人のレイアウトとも異なる、なんともいえない不思議な印象を受けました。

Paul Gribbell氏は、「旅客列車が好き」ということで、レイアウト上では、黄金時代の米国の旅客列車が、縦横無尽に走っていました。客車や機関車だけに限らず、これまで販売されてきたブラスのOスケールの主要な製品はすべて揃っている、と言っても過言ではないと思います。一見の価値はありますが、私のような一般人からの感覚からはかけ離れすぎていて、どことなく現実味が感じられませんでした。

このレイアウトで特徴的なのは、自動運転を行っている点です。制御には、freiwalt.comの制御ソフトを使い、在線検知(Occupancy Detection)には、Bruce Chubb氏の開発したものを使っている(JLC Enterpriseから販売されている)とのことでした。

相当量の列車が走っていましたが、特にトラブルもなく安定していたのは素晴らしいと思いました。線路の設置や保線が正しく行われているということなのでしょう。ただ、Paul Gribbell氏と話している限りは、動力系や、走行抵抗については、今一歩工夫が工夫が足りないかなぁとも感じました。まぁ、あれだけの数の車両の改造となると、とんでもなく大変になるのでしょうが。

参考までに、このレイアウトのパンフレットを掲載しておきます。入場料は大人4ドルです。下記に書かれている通り、このレイアウトの一般公開は、秋から初春までの期間のみですので、ご注意ください。また、URLが記載されていますが、なぜか、本来のページにはつながらないようです。

場所をGoogle Mapsで示しておきます。上記のパンフレットの住所を入れたのですが、実際には、もう少し左側になります。


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Detroit Model Railroad Clubを訪問 (4)

Detroit Model Railroad Club訪問記の最終回として、ビデオを一本紹介します。

これは、レイアウトの入り口にある駅を出発した旅客列車を撮影したものです。

記憶が定かではなく、ビデオの解像度が低いので、確認ができないのですが、先頭の機関車は、Grand Trunk WesternのU-4bに間違いないと思います。Grand Trunk Westernは、Canadian Nationalの米国の子会社で、このU-4bは、CNが導入したU-4aを元にし、1938年にLima社で作られたものです。

Oスケールでこの模型を見るのは、初めてなのですが、特徴的な流線型と、落ち着いた色調の塗装と、小さいながらもアクセントとなるロゴとのバランスのとれたすばらしい機関車だと感じました。

Detroit Model Railroad Clubを訪問 (3)

Detroit Model Railroad Clubの訪問記の第3回です。前回紹介した、レイアウトの入り口近くの街、駅、ヤードの奥に展開される、山岳地域の写真をご紹介したいと思います。


ここが山岳地域の端になります。左側に駅が配置されています。写真の左上に、前回紹介したヤードのあたりが見えます。


上の写真の右、もう少し奥に、大きな複線のループ線が配置されています。


上のループ線をもう少し奥から見てみました。


ループ線の脇には、深い峡谷があり、川が流れています。大きな道路の橋がかけられており、アクセントとなっています。


もう少し奥に行くと、coal mineが配置されています。

この更に奥に、On3の線路が配置されていました。


これは、地下に準備中の、大規模なヤードの一部です。

上の山岳地域の写真でも、山を作っている様子が写っていますが、このレイアウトは、変化を続けています。第一回目の紹介に書きましたが、このような点が、「このクラブは挑戦を続けている」と感じた理由でもあります。

Detroit Model Railroad Clubを訪問 (2)

ずいぶん間が空いてしまいましたが、Detroit Model Railroad Clubの訪問記の2回目です。今回は、レイアウトの概要を写真でご紹介したいと思います。


これは、クラブの入り口の目の前に配置された街と、駅とヤードです。人が沢山立っていますが、ここが入り口から入ってすぐのところになります。改めてこの写真を見たのですが、かなり贅沢な線路配置と思います。


入り口側の線路と駅とを撮影してみました。これが本線になるものと思われます。


上の写真の右側に見える街並です。下に貨車が停まっていますが、貨物の駅でしょうか。


もう少し右に振ると、倉庫が見えます。


ヤードには、数多くの貨車やカブースが留置されています。これだけの両数があると、長い編成を組んだり、入れ替えをしたり、様々な楽しみ方ができるに違いありません。


Coaling Towerに注目してみました。


ここまでは、入り口に置かれた街を中心に紹介してきましたが、奥に入ると、雄大な山岳風景が展開されます。この写真はその始まりの部分です。

Detroit Model Railroad Clubを訪問 (1)

Dick Tomlinson氏のレイアウトを訪問した翌日、Detroit Model Railroad Clubを訪問しました。このレイアウトも、dda40xさんのBlogに詳しく紹介されていますので、まずはそちらをご覧になってください。

Detroit Model Railroad Club続 Detroit Model Railroad Club続々 Detroit Model Railroad Club

訪問した日は、ちょうど、クラブのオープンハウスの日で、家族連れを含めて数多くの人が来ていらっしゃいました。


このクラブで一番驚いたのは、今年で創立75周年を迎えるという、「歴史の積み重ね」です。この年数だけを聞くと、「伝統と格式がある」という言葉を思い浮かべる方が多いかも知れませんが、実際のところは、「新しい挑戦を続けている」クラブだと感じました。例えば、現在のレイアウトは、1976年に建設を開始し、すでに高い完成度を誇っているのですが、今でもあちらこちらの改修が続けられています。また、このレイアウトは2004年にDCC化を行っています。かなり大規模なレイアウトなのですが、問題なくDCC化を終えている、というところに、このクラブのチャレンジ精神の旺盛さと実力とを感じました。

75年の歴史を積み重ねるには、世代交代がスムーズに行なえる、ということも必要です。ぱっと見ただけの印象に過ぎませんが、若いメンバーが何人も活躍している様子を見ることができました。そして、将来のメンバーを育てるために、オープンハウスに来た子供たちに、「Model Railroadingは楽しいんだよ」というメッセージを伝える努力をしているのも印象に残りました。

少しわかりにくいのですが、この写真に写っている列車の積荷はキャンディーです。オープンハウスの途中で、この列車が走りだすと、子供たちむけのアトラクションの時間です。子供たちに、「一人一つキャンディーを取っていいよ」という放送が流れ、その後、クイズが出題され、正解した子が更にキャンディーを取ることができるようになっています。

オープンハウスに来た子供たちに「楽しい思い出」が残れば、将来のModel Railroaderを育てるのに役に立つでしょうし、そこまでいかなくとも、「Model Railroadingという趣味が存在するのだ」ということを理解する人が増える、というだけでも効果があるのではないか、というようなことを感じました。

Google Mapsでは、このクラブの場所はこちらになります。入場料が大人一人4ドル必要です。オープンハウスが開催されるのは、冬(11月?3月)の一部の週末のみですので、ご注意ください。

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Dick Tomlinson氏のレイアウトを訪問 (3)

今回はDick Tomlinson氏のレイアウトの制御関係を簡単に紹介します。すでにdda40xさんのBlogにも詳しく紹介されているので、今更ではありますが、私なりに紹介してみます。

氏のレイアウトの特徴は、ラジコンを使った「ウォークアラウンド」システムを実現しているということです。これがそのラジコンの送信機を改造したスロットルです。実際の機関車の制御のためには、写真の左側に写っているコントローラーののスロットル+ブレーキを使って機関車を制御します。無線を使っての制御ですので、レイアウトのどこへでも移動することができます。

これが実際のレイアウトの制御部分です。右下の箱の中に、抵抗制御機があり、これをラジコンのサーボモーターで動かして、機関車に加える電圧を制御する格好になります。原理だけ聞くと、なぁんだ、と思われるかもしれませんが、これもコロンブスの卵みたいなもので、実際にそれを実行するまで持っていいった、ということが素晴らしいと思いました。

私もこのデイライトを運転させていただきました。実際に運転してみると、スロットルとブレーキの反応が微妙な点を気を付ける必要こそありましたが、ウォークアラウンドという観点では、使い勝手はDCCと全く変わらないと言っても差し支えないレベルです。

DCCが出るずっと前に、これだけ完成度の高いシステムを実現した、ということ、それ以前に、「ウォークアラウンド」というコンセプトに注目し、それを実現した、という先見性が素晴らしいと思いました。

以下、ビデオを2本撮ってきました。参考までに、ご覧になってください。

Dick Tomlinson氏のレイアウトを訪問 (2)

前回に引き続き、Dick Tomlinson氏のレイアウトで撮影した写真の中から、何枚かを紹介してみます。

説明のために、前回ご紹介したPlanを再掲しておきます。

これは、Planの下側のAtwoodにある、転車台です。昨年、O-Scale Westで訪問したレイアウトのほとんどが、カリフォルニアという土地柄もあり、SP、Santa Fe、UPあたりを主題としていたのですが、ニューヨークセントラルのHudsonとNiagaraとが並んでいる、というところに土地柄を感じます。

Planで言うと、Alwoodの転車台の右となりの、Greenbushの写真です。
Planの右下の角にある、Judy’s Mineです。このレイアウトだけでなく、炭鉱は、多くのレイアウトに取り入れられています。それだけ、レイアウトのテーマとして人気がある、ということなのでしょう。

これは、Planの右側の壁、South Wallです。
Planの中のCedar Riverと記されたところのYardです。ここはまだ工事中ですね。
これは、Planでは、Atwoodの左上にある、少し小ぶりの転車台の回りを写したもんです。このあたりも、まだこれから作り込むところです。

上と同じ場所で反対側を向いて撮ったところです。分岐が見えますが、このために少々トリッキーなルートができており、列車を運転したときに、少々戸惑いを覚えました。

これは、Coaling Towerです。
転車台の左上、Daggettという名称のヤードです。Planによると、右奥に見える建物は発電所となっています。

Dick Tomlinson氏のレイアウトを訪問 (1)

ヘンリーフォード博物館を訪問した日の夜、dda40xさんの旧知の友人であるDick Tomlinsonさんのお宅にお邪魔しました。元は警察官だったということで、がっちりとした体格、はっきりと響く大きな声が印象的な方でした。お会いするのは初めてでしたが、奥様ともども、暖かく迎えていただきました。

訪問したのが週末だったこともあり、友人も何人かいらっしゃっていて、皆で運転を楽しんでいる最中でした。私が北米に滞在していたときの週末の感覚を久しぶりに思い出し、楽しい時間を過ごすことができました。

Dick Tomlinsonさんの人となりやレイアウトについては、すでにdda40xさんのBlogに記されています。詳しくはこちらをご覧になってください。

Dick のことDick との再会Dickのレイアウト続 Dickのレイアウト続々 Dickのレイアウト

氏のレイアウトは、”Michigan Shore Line RR”という名前で、以下のような線路配置となっています。

少々わかりにくいですが、セクションはアルファベット順に名前がつけられており、”Atwood”から始まって、”Middle Fork”までとなっています。Mで終わるということで、中途半端に思われるかと思いますが、これから先に伸ばす意図がある、と仰っていました。今のレイアウトでも相当の広さがあって、十分に楽しめたのですが。


これは、上記のレイアウトの図の”East Wall”を写したものです。レイアウトルームのだいたいのの大きさがをつかんでいただけるのではないか、と思います。

この写真と、次の写真は、上記の”East Wall”を2枚に分けて写したものです。

このEast Wallの絵は、Dick Tomlinson氏の自宅の回りの風景を描いたもので、この中に描かれている家のどれかが、まさしくDick Tomlinsonさんのご自宅を描いたものだそうです。