New York CentralのNiagaraは、数ある4-8-4の中でも、知名度、性能のいずれでもトップクラスを争う機関車ですが、その研究書の決定版となることは確実です。著者のTom Gerbracht氏は、New York Central System Historical Society(以下NYCSHS)の会長職を以前務められ、現在はディレクターという肩書きで、NYCSHSの運営の指導的な立場にいらっしゃる方です。
New HavenのI-5を試運転させてもらった日も、多くのメンバーが機関車を持ち込んでいました。その中でも一番目立っていたのが、今回紹介するAkaneのDM&IRのM-4(2-8-8-4/Yellowstone)です。この機関車のオーナーはこの模型をeBayで入手し、DCC化し、車検を通したもので、正式にクラブの車籍簿に登録されています。先日の運転会では60両くらいのオアカー編成を引いて活躍したと聞きました。
The Brown Book of Brass Locomotives, 3rd editionによれば、この模型は1959年に米国に輸入されたことになっており、日本製の米国型ブラスモデルとしては初期のものになるかと思います。正確さ、精密さでは、最新の韓国製のブラスモデルに負けていますが、実物の「雰囲気」の捉え方はまずまずだと思いますし、がっちりとした造りがよい味を出していると思います。このことは、安心して取り扱うことができるということでもあり、ガンガン走らせるにはもってこいです。