はじめに」カテゴリーアーカイブ

私の米国型鉄道模型の楽しみ方(その4)

ここ数年の鉄道模型の楽しみ方で、大革命をおこしたと言えるのは、DCC (Digital Command Control)ではないでしょうか?

私もこちらに来て、Broadway Limitedの製品を購入し、初めてDCCコントローラで動かしたときの感動がいまだに忘れられません。

まずは、音が出るということは、模型を大変実感的にします。走行中のブラスト音や汽笛は当然のこと、ブレーキをきつめにかけた時のきしみ音、ライトを点灯したときの発電機の音、カプラーを連結・開放するときの音、などなど。さらにアメリカの機関車は必ず鐘を備えていますので、その音が更なる彩りを添えてくれるようです。

さらに、クラブの大レイアウトで実際に運転を楽しむ際に、多くの列車を独立に同時に制御できるという点も、大きなメリットになります。私の属しているクラブでは、月1回の運転会では、無線でDispatcherと交信しながら、本当の鉄道の運行に近い感覚を味わうことができます。

こうなると、ATSみたいな制御を組み込んでくれると面白いだろうなぁと思います。DCCの特性を活かせば、将来的にこういったアクセサリーも出てくるような気がしますが。

私の米国型鉄道模型の楽しみ方(その3)

私の住んでいるシリコン・バレー近辺は、アメリカの中でも鉄道模型の趣味が盛んな地域のようです。そのためか、活発に活動を行っているクラブがあり、私もその中の1つのクラブに属しています。

米国の住宅事情は、日本に比べれば非常に恵まれていますが、それでも大規模なレイアウトを個人で建設することはなかなか難しいようです。ということで、何人かが集まって、広い場所で大きなレイアウトを建設し、皆で運転を楽しむ方が効率的なようです。

こういったクラブに属すると、現地の人たちがどう鉄道模型を楽しんでいるかどうかをより身近に理解することもできます。また、英語の勉強にもなります。とはいいつつ、nativeの人たちの、jargonいっぱいの、機関銃のような英語を理解するのは非常に難しいのですが。

また、私のクラブは、DCC(Digital Command Control)の運用に関しては米国でも先進的なクラブの1つです。これについては、稿を改めて書きたいと思います。

私の米国型鉄道模型の楽しみ方(その2)

アメリカに住んで、アメリカ型の鉄道模型の楽しみ方を見ていると、とにかく「多様」という一言につきます。もっとも、最近の日本の模型店の様子をよく理解していませんし、アメリカも広い国ですから地域によって楽しみ方が全く異なるであろうと思います。あくまで、私個人の見方ということでご理解ください。

まず、ゲージが豊富です。日本ではHOかNかのいずれかが殆どだと思いますが、こちらでは、ちょっとした店に行くと、1番(LGB)とかO(Lionel)とかを、あたりまえのように見ることができます。

商品も豊富です。私の場合、HOを楽しんでいますが、リーズナブルな価格で、必要十分なクオリティを備えたプラスチック製の商品が多数出回っています。これに加えて一部のハイエンド志向の人に向けたブラスの商品が出ている、という構造になっていると言えるでしょうか。

私の理解する限り、日本では(いわゆる)HO=ブラスという時代が長く続いていて、最近になってプラスチック製品が出回るようになったと思うのですが、これとは全く対照的です。

なおかつ、最近のプラスチック加工技術の進歩には目を見張るものがあります。 AthearnのGenesisシリーズや、LifeLikeのProto 1000/2000シリーズ以降、最近ではBroadway Limitedの商品など、ブラスの模型に並べてもそれほどひけをとらない商品が数多く出てきています。

ということで、私にとっては、集めるもよし、走らせて遊ぶのもよし、という、天国のような環境にいると言っても差し支えありません。

私の米国型鉄道模型の楽しみ方(その1)

趣味なんて、どう楽しんでもいいものだと思っていますので、私の楽しみ方など、あまり参考になるものとは思いませんが、せっかくですので書き記しておきます。

私は強いて言えばコレクション派です。工作も好きなのですが、忙しいこともあり、それよりなにより自分には工作の才能がないようだ、ということに気づき、あるときからきっぱりあきらめました。まあ、そのうち気が向けばやりたいとは思っていますが。

さて、話をもとに戻しますと、前回の記事にも書きましたが、すばらしいブラスの4-8-4に魅せられ、分不相応にもそのような模型のコレクションを続けています。とはいっても、非常に高価なものですから、2年に1台がせいぜいというところですが。

転機になったのが、2年前の米国への転勤です。もともと10年前にも1回米国に滞在し、米国の鉄道模型の底辺の広さ、奥の深い楽しみ方を感じていましたが、今回はもっと本格的に米国流に鉄道模型を楽しんでいるところです。これについては、また稿を改めてご紹介したいと思います。

私の好きなプロトタイプ

もとより、嫌いでない鉄道模型はないと言ってもよいのですが、私の場合は趣味の範囲を「(米国の)黄金時代の旅客用蒸気機関車」ということに絞っています。時代で言うと1930年代終わりから1950年くらいということになります。

特に4-8-4(日本風に言うと2D2になるんでしょうか)の軸配列の機関車は、軸配置のバランスが非常に美しく、私が最も好きなプロトタイプです。この時代、蒸気機関車の技術がひとつの頂点を迎え、4-8-4には傑作と呼ぶべき機関車がたくさん出ています。

また、模型的にみても、4-8-4には、すばらしい模型が数多く存在します。特に日本がPFM(Pacific Fast Mail)向けに輸出した模型、その中でもクラウンモデルと呼ばれるものの中は、「真鍮の芸術品」とでも呼ぶべきものが数多くあります。私が米国型をはじめる大きなきっかけが、これらのすばらしい4-8-4のクラウンモデルに魅せられてしまったということがあります。

最新鋭のディーゼル機も嫌いではないですが、なにしろ、あれもこれも手を出すときりがありません(正直に言えば、お金がいくらあってもたりません)。ですので、上記のようなテーマを設定している、ということです。

よくあるように「○○鉄道」を楽しむ、というやり方ではないので、知識が広く浅くなってしまい、皆さんとは趣味の方向性が違うかもしれません。今後いろいろ間違った/不十分な情報を書くこともあろうかと思いますが、その場合はどうぞ遠慮なくコメント・トラックバックください。

はじめまして

恥ずかしながら、私の趣味である米国型鉄道模型のBlogを始めることといたしました。

諸先輩方のすばらしいBlogがたくさんある中で、浅学の私がこのようなBlogを立ち上げるのはまったくもって無謀と言うしかありませんが、少しでも皆さんのお役に立つ情報がご提供できれば望外の幸せというものです。

ネタがそれほどあるわけではありませんので、更新頻度もそれほど高くないとは思いますが、よろしくお付き合いください。