前々回にご紹介したノーフォーク・アンド・ウェスタンの611号機(クラスJ、4-8-4)を動態に復活させるためのスタディの結果が28日の11時(現地時間)に発表されたようなので、紹介してみたいと思います。
結論から言うと、「復活は可能」で、それを現実のものとするには、今年の9月末までに350万ドル(簡単の為に$1.00=100円とすると、3.5億円)の寄付が必要だ、とのこと。この金額が集まれば、9ヶ月をかけて611号機をレストアし、2014年度のNSの21st century steam programの牽引機の一員に加わる事になるのだそうです。
この350万ドルの使途ですが、
1) 611号機を完全にレストアするための費用
2) 611号機を整備するための建物を新規に建てるための費用
3) エクスカージョンのための費用
で、最終的には500万ドル(同、5億円)を集めて、ある程度長い期間エクスカージョンを継続したい、というのが検討を進めた委員会の意向だそうです。
レストアの内容は詳しくはFireup 611!のサイトのこのページに記されていますが、さっと見たところでは、
・先台車の修復
・最新の規格に適合するようにボイラーを修理し、検査報告書を提出する事
・最新の保安施設の搭載
といったところが目に付きます。1994年にエクスカージョンが突然中止された際に、スタッフが良い状態で保存できるように、さまざまな手を打ったのが功を奏していると書かれているのが印象的です。
すでにあちこちで紹介されていますが、Trains.comのWebサイトのこの記事が一番まとまっています。当然地元でも注目されていて、611号機が保存されているRoanokeの地方紙がこちらの記事を掲載しています。地元のTV局は、正午のニュースのトップニュースとして取り上げています。もうひとつ、夕方のニュースでも再度取り上げられています。
こちらは、Fireup 611!の募金のための公式プロモーションビデオです。
3ヶ月で350万ドルというのは、かなり野心的とも思うのですが、動態に復活した姿をぜひ見たいと思います。
こちらから寄付ができるようになっていますので、ボタンを貼り付けておきます。
[2013/7/13追記]
Press Conferenceのビデオが公開されました。