月別アーカイブ: 2008年10月

AT&SFの2926動態復活プロジェクトのニュース

皆さんご存知のとおり、Youtubeでは、ビデオ再生後に、お勧めビデオの紹介が出てきます。今朝、とあるビデオを見終わった後、ほんの一瞬でしたが、「あれ、Santa Feの4-8-4か2-10-4にそっくりだ!」という映像を見つけ、条件反射で、すかさずクリック。

思ったとおり、Santa Feの4-8-4である2926を動態に復活しようというプロジェクトを紹介するニューメキシコ州の KRQEというテレビ局のニュースクリップでした。この活動を広く知らせるためのオープンハウスが10月18日に開催されるのにあわせて紹介されたローカルニュースです。

ビデオを見ていただければわかると思いますが、概要は以下のとおりと思われます。言っている事に加え、映像から推定できる情報も補足しています。割と聞き取りやすい英語だと思いますので、皆さんも確認してみてください。もしも間違いあったら、遠慮なくご指摘ください。

・ニューメキシコ州ができてから100周年にあたる2012年にあわせて、Santa Feの2926を動態に復活しようという活動を、New Mexico Steam Locomotive and Railroad Historical Societyが進めている。

・もともとアルバカーキの公園に静態保存されていた機関車を移動し、修復作業中。

・2926の現役時代の写真など、資料は豊富に残されている。

・現状、テンダーの修復が終わっている。このテンダーは、水24000ガロン(約9.1万リットル)の水、7000ガロン(約2.6万リットル)のオイルを搭載可能で、中にたまっていた2.5トンの泥を掻き出すのは大変な作業だった。このレタリングですが、字体が痩せすぎなのがちょっと気になります。
(注: 泥の量を聞き間違えていたので修正しました。dda40xさん、ご指摘ありがとうございました)

・キャブは、下部が腐食していたので、取り外して修復中。

・火室はフォルクスワーゲンが一台はいるくらいの大きさ。

・この機関車を実際に運転していた機関士によれば、巡航速度で時速90マイル(144km/h)で走ることができ、最高速は、時速107マイル(171km/h)を出したこともある。

・動態への復活には、老若男女を問わず、熱意のある200人のボランティアが取り組んでいる。

・作業を加速するために、州の予算を獲得するための立法化を目指している。

・動態復活時には、25の市を回ることで、広くいろいろな人に見てもらいたいと思っている。

・この活動によって、ニューメキシコの発展に如何に重要な役割を果たしたかを広く知ってもらいたいと思っている。子供たちはこのようなものが実際に存在し動いていたことを知らないので、特に知って欲しいと思っている。

というようなところでしょうか。

ちなみに、この活動を進めているNew Mexico Steam Locomotive and Railroad Historical Societyのホームページは、これまでの作業の様子やニュースレターなど、豊富な資料が載せられている有用なサイトだと思います。

また、このblogをお読みの方はお気づきだと思いますが、この2926は、以前紹介したカリフォルニア州鉄道博物館に保存されている2925と同型機です。

それでは、お楽しみください。

[2012/4/7追記: 残念ながらこのビデオは削除されたようです。代わりに、下記のビデオを見つけましたので、埋め込んでおきます。]