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アメリカに行ってきました – iPhoneのカメラの性能をみて考えたこと

今回の旅行ではかなりの写真を撮りました。数年前に買った安物のコンパクトカメラなので、光量が十分なところではそこそこきれいに取れるのですが、夕暮れ時や室内では自動設定では思うように色が出ず、マニュアルで露出をコントロールしてだましだまし撮りました。それでも満足のゆく写真はほとんどないのではありますが、まぁそれは自分の腕に起因するので、あきらめるしかないですね。

それはさておき、いろいろと露出を試行錯誤している横で、娘がiPhone 5で写真を撮っている画面をふと覗くと、こちらの方がはるかに自然に自動的に露出をコントロールしているのを見てショックを受けました。自分のコンパクトカメラは、安物とはいえ一応ちゃんとした「カメラ」ではありますので、スマホのくせに、というようなモヤモヤ感を持って帰国した直後、iPhone 6が発売3日で全世界で1000万台を売り上げた、というニュースに接し、自分の頭が固くなりすぎていないかと思い直し、次のようなことを考えてみました。

Wikipediaによると、2013年度のiPhoneの出荷台数は約1.5億台となっています。2012年9月にiPhone 5が発売されていますので、この年の出荷はほぼiPhone 5と考えられます。こちらのiPhoneの製造原価分析よると、iPhone5のカメラの推定原価は14.8ドルとあります。この価格が調達価格だと仮定すると、カメラを製造した会社の2013年度の売り上げは14.8ドル×1.5億=22.2億ドルとなります。計算が面倒なので1ドル=100円とすると、2220億円。撮影するためのソフトウェアはAppleが開発しているはずで、その開発費やらその他もろもろを考慮に入れると、iPhone5のカメラだけを仮想的に取り出して年間売り上げを算出すると、固く見積もっても3000~4000千億円は行くことは確実と思います(本来はもっと精緻な分析をすべきでしょうが、それがここの目的ではないのでご容赦ください)。

一方で、たとえばデジタルカメラの雄の一つであるキヤノンですが、2013年度の事業構成によると2013年度のデジタルカメラの売り上げは約9700億円と計算できます。上記のiPhone 5に比べて倍から3倍の規模ですが、カメラの開発に投入できる金額という観点で見ると話は違ってきます。キヤノンはコンパクトカメラから高級一眼レフの幅広い商品ラインアップの製品開発を行っているの対し、iPhoneは基本的に1機種です。1機種あたりの開発費で見ると、iPhoneのカメラの開発に投入できる金額の方が大きい可能性は十分にあります。

Appleはそもそもメディアの扱いに長けたコンピュータを作ってきた会社ですので、カメラの開発に必要となる画像処理技術に強いエンジニアも数多く在籍しているはずです。故スティーブ・ジョブスは人間の感性に強いこだわりを持った人だったので、iPhoneの開発において、カメラ機能が使いやすいとか、写真が綺麗に取れる、といったことにも相当こだわったのではないかと推測します。

そんなこんなを考えると、iPhoneのカメラの性能が良いのも不思議ではない、と考えを改めなければならないと思うようになりました。普通の人が普通に写真をとるという観点では、iPhoneで十分以上の性能を確保しているのだと思います。撮影後即座にネット上のSNSにアップロードするという一連の流れをスムーズに行うという楽しみ方を提供しているという点で、普通のコンパクトカメラに比べて分があると思います。

スマホの形状からくる物理的な制約によって、撮れる写真に制約がある場合もあるでしょうが、それで困るのは少数派でその場合は本格的な一眼レフを使えばよいのだと思います。そういえば今回行った先々の公園で、本格的な一眼レフを三脚に備え付けて素晴らしい写真を撮っている人でも、合間にiPhone/スマホで写真を撮っていたのを何度も見かけました。そういう人たちも手軽に撮影するにはiPhone/スマホで十分と認めていたのかもしれません。

とかなんとか書いた上で、やっぱりちゃんとした一眼レフが欲しいと思うようになったのではありますが。。。

 

Omaha!

オマハ(Omaha)といえば、米国の鉄道ファンにとってはなじみの深い街です。UPの本社が置かれていることは言うまでもありません。アメリカの経済に詳しい方であれば、BNSFの経営権を保有するBerkshire HathawayのCEOである、Warren Buffett氏が暮らしている街であるということをご存知かと思います。しかしながら、オマハという街、一般的にはそれほど知名度のある街とは言えないと思います。

そのオマハ、ここ数週間、突然全米で注目を浴びることとなりました。アメリカンフットボール(NFL)の強豪チームである、デンバー・ブロンコスクォーターバックペイトン・マニングが、NFLの最終決戦、スーパーボウルに進出するチームを決めるためのプレイオフの最初の試合で、チームメイトに攻撃の指示を伝えるための掛け声の一つとして、「Omaha!」を連発したためです。

私が初めて米国に暮らした年のスーパーボウルの当日、買い物に出かけた家内が帰宅するなり、「こんなに道を車が走っていないのは初めて(注: 皆、自宅でTVでスーパーボウルを見ているため)。お店に行ってもお客はいないし、店員がスーパーボウルに見入っていて全然真面目にレジをしてくれなかった」とぼやいていたのをよく覚えています。

かくも人気の高いスポーツである上、ペイトン・マニングはこれまで圧倒的な成績を残してきた選手です。全米でもっとも有名なスポーツ選手の一人が「Omaha!」を連呼するのですから、大変な宣伝効果があったものと思われます。

 これに目を付けたのがオマハを拠点とする企業やオマハの商工会議所です。プレイオフ第二戦でペイトン・マニングが「Omaha!」を叫ぶ度、恵まれない子供を支援するために彼が設立した慈善団体であるPeyback Foundationに800ドルを寄付することにしたそうです。Omaha!は31回コールされ、$248,000が集まったとのことです。もちろん、この企業の中にはUPも含まれています。

デンバー・ブロンコスは、勝利をおさめ、スーパーボウルに進出しました。2月2日(現地時間)のスーパーボウルで、再びOmaha!の叫びを聞くことができるのでしょうか。

ちなみに、このOmahaをどういう意味で使っているかについては、ペイトン・マニングが自身で解説しています。アメリカンフットボールのルールがわかる人はご覧になってみてください。そんな大切な掛け声の本当の意味をこの場で明らかにする訳はなく、要は「なんでもあり」と煙に巻いているだけなのですが、真面目な顔をしてもっともらしく解説しているさまが笑えます。

 

よいお年をお迎えください

早いもので、2013年も暮れようとしています。

今年は異動で閑職に追いやられたこともあり、自分の時間が増やせるかと思ったのですが、実態は逆で、例年以上に趣味に費やす時間がとることができませんでした。このBlogも事実上の放置状態で、何年も仕掛のままにしていたマーク・シュッツァー氏のブラスの機関車のクリニックの訳を仕上げて載せるのが精一杯というところでした。

こんなBlogではありますが、細々と見に来てくださる方はいらっしゃるようですし、上記のクリニックもコンスタントにアクセスしていただいているようです。引き続き、マイペースで続けてゆきたいと思っています。

皆様にとりまして、2014年が素晴らしい年であることを願っています。

 

Blogの公開を再開してまいります

本日よりBlogの公開を順次再開してまいります(まずは旧Blogから作業を行います)。

なお、以前掲載していたDCCのクリニックですが、残念ながら公開できないこととなりました。もう少し別の形のDCCの記事を別途用意しようとは考えています。

ということで、今後ともよろしくお願い致します。

 

 

引越しが完了しました

前のBlogから引越しをしようとして、過去の記事を見ながら、少しは直した方がよいのかとか、こんな記事は消してしまいたいと悩んだりとか、いろいろと考え込んでいたら、こんなに時間がたってしまいました。

結局のところ、レイアウトを単純化し、一部写真を追加し、Google Mapsを埋め込み、アクセスできなくなったYoubuteのリンクに注釈を加えた以外は、ほぼ前のまま移行しました。

もともと引越しをしようと思ったのは、大きめのPDFファイルを置きたいと考えていたからなのですが、この目的のために「資料集」という固定ページを設けました。また、ブックマークも固定ページを用意しました。これらは、Blogのタイトルの下のメニューからアクセスできるようになっています。

相変わらず多忙な状態にはあり、Blogというか趣味に時間を費やす事のできる状況にはないのですが、またマイペースで行きたいと思っています。

よい年をお迎えください

まもなく2011年も暮れようとしています。

来年は、現在作業を進めているBlogの移転を早々に完了させ、また新しいネタを発信してゆきたいと思っています。

皆様にとって2012年が素晴らしい年であることをお祈りしております。

[2012/3/26追記: Blogの移転先がようやく決まり、現在作業中です。近日中に新アドレスをお知らせします。]

PVが20万を超えました。

[2012/10/21追記: この記述は、旧いBlogのPVについての記述です。]

塵も積もれば山となる、とのことわざ通り、このBlogの総Page Viewが、一昨日で20万を超えました。カウンターを有効にしたのが、Blog開始時点ではないので、本当の総Page Viewはもう少し多いと思うのですが、私としては、一つの区切りだという気がしています。

20万とは言っても、半分以上は検索エンジンのアクセスでしょう。また、自分から見ても、アメリカ型だけにフォーカスしているので、読者数は相当限られるのと予想しているのですが、ごく少数でも確実に目を通して下さる方がいらっしゃると思うだけで、励みになります。

現在ネタ切れ状態で、今後どういう記事を展開してゆこうか、悩んでいるところですが、まぁ、いままでどおりのマイペースで投稿をしてゆこうと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。

震災で被災された皆様にお見舞い申し上げます

このたびの東北地方太平洋沖地震、皆様のところは大丈夫だったでしょうか。ご家族、ご親族、お知り合いの方はご無事でしょうか。不幸にしてお亡くなりになった方がいらっしゃる場合、心よりお悔みを申し上げます。いまだに安否の不明の方がいらっしゃる場合は、ご無事の再会を願っています。

私は、当日、群馬県桐生市に出張していました。打ち合わせの最中に、突然、これまで経験したことのないような激しい揺れが長時間続き、相当にひどい地震だということを直感的に理解したのですが、事の重大さを認識しはじめたのは、打ち合わせが終わって帰宅しようとして、電車がすべて止まっているだけでなく、翌日の運行も全く見通しが立っていない、と知らされた時でした。

その日の帰宅をあきらめ、桐生で一泊することにしたものの、最初に行ったホテルは、地震の影響で暖房が使えないと言われ、次の2つのホテルは満室。ようやく4軒目のホテルで部屋を確保したのですが、「空室はあるけれど、地震で中がちらかっているかもしれないから、確認するまで待って」と言われる状況。

まずは夕食をとろうと、街中を歩くと、天井の一部が壊れたアーケードやら、タイルがはがれたビルの外壁とかを見かけ、揺れのひどさが伝わってきました。あとで確認したら、桐生市は震度6弱でした。

そして、ようやくホテルにチェックインし、一息つこうとテレビのスイッチを入れた瞬間、次々と目に飛び込んできたのは、生々しい巨大津波の映像の数々です。そのあまりの苛烈さに、これは本当に現実に起こったことなのだろうか、という茫然自失の状態に陥り、しばらくの間、身動きすることはおろか、言葉さえ発せない状態にあったように記憶しています。

翌日も、電車が部分的にしか動いておらず、タクシー、電車を乗り継いでほぼ半日がかりで帰宅。自宅でも家具が移動したり、倒れたりした、ということを知らされ、あらためて今回の震災の烈しさを認識しました。

週末から今日くらいまでで、心配してくれた実家や知人への連絡、会社の同僚の安否確認、設備の確認、計画停電への対応、などが一段落して、ようやく一息つけるか、というところまで来た、というようなところでしょうか。

私でさえこんな状態ですから、被災地の皆さんがどんなにか苦労されているか、そしてこれから続く復興の道程の長さを思うと、胸が痛みます。こんな状況で趣味を楽しむという気分にはなれないかもしれませんが、逆にこういう時こそ、息抜きとして趣味を楽しむとか、趣味が楽しめるような生活を思い浮かべて、復興にあたっていただければ、と思う次第です。ささやかながら、そんなお手伝いがこのBlogでできれば、と思っています。

改めて、被災されたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。

あけましておめでとうございます

昨年の後半、思いもかけないことが自分の身の回りに起き、その対応に追われていました。その結果、趣味に時間を割く余裕がなくなり、1か月最低1記事をBlogに投稿するという目標も、途切れてしまいました。

ここのところようやく落ち着いてきたので、スローペースではありますが、またBlog更新を再開したいと思っています。いろいろと準備をしてきたものもありますので、追々ご紹介できれば、と思います。

このBlogをお読み頂いている皆様にとりまして、2011年が公私ともに飛躍の年になることをお祈りしています。