最終回は、恒例の(?)ビデオクリップの紹介です。
C&OのGreenbrier(4-8-4)が、旅客列車を牽引する様子を撮影してみました。お楽しみください。
このほか、印象に残ったシーナリー、ストラクチャーを紹介してみます。
これは、レイアウトの端にあった、炭鉱です。前にも書いたことがありますが、この炭鉱というモチーフはアメリカでは人気が高いようで、数多くのレイアウトで見ることができます。
[2011年1月31日追記: railtruckさんから、この炭坑は、
http://www.master-creations.com/coalmast.htm
のキットであると教えていただきました。]
これは、初回に紹介した機関庫の近くにあった、ディーゼル用の給油設備です。ちょうどLackawanaのFシリーズが停止していました。
PFE(Pacific Fruit Express)のような、氷を積み込む施設が作られています。
これは、氷を積み込んでいる様子です。これもレイアウトのモチーフとして人気があるのですね。
Paul Batler氏のレイアウトには、前回紹介した以外にも、様々な機関車をみることができました。
これは、本線上を走行するC&O J-3aです。今回訪問したときは、この機関車が主役で本線上を走行していました。
レイアウトの中央に鎮座している駅に止まっているN&WのJです。
同じく駅に止まっていた入れ替え用のCamel Backです。
レイアウトの端のほうに、Coal Mineが置かれていたのですが、その近くに停まっていたC&OのH-6です。
これは単に置いてあっただけですが、PennsylvaniaのCentipedeです。つい最近、Broadway LimitedがHOで製品を出したということで、目にとまったというのもありますが、やはり大きな機関車で、迫力満点でした。
もう一枚Centipedeの写真です。
Chicagoという土地柄もあり、O-Scale Westのレイアウトツアーでほとんど必ず見るSPとかUPとかは一切登場しません。考えてみればあたりまえですが、やはりアメリカは広いですね。
O Scale Meet 2010のレイアウトツアーで訪問した最後に訪れたのは、Paul Batler氏のレイアウトです。こちらも既にdda40xさんのblogで紹介されていますので、まずは以下の記事をご覧ください。
Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて
続 Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて
続々 Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて
続々々 Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて
このレイアウトは、個人所有のものとしては大きなもので、PRR、C&O、N&Wなどの黄金時代の蒸気機関車の活躍が活躍する舞台が再現されていて、これも印象深いレイアウトでした。
地下室のレイアウトに入って、まず目に入ってきたのは、大型の蒸気が置かれた機関庫です。左からPRRのQ-2、T-1が見えます。一番右の機関車は、DM&IRのYellowstoneだったと記憶しています。人形も効果的に配置されています。
上の写真を別の角度で撮ったものです。
この後、DM&IRのYellowstoneを転車台で別の線に動かしていただきました。
DM&IRのYellowstoneを動かした後、機関庫を別の角度から撮ってみました。
機関庫から少し離れた所には、C&OのH-8が停まっていました。
もう少し先には、Coaling Stationが配置されていました。
そのCoaling Stationの近くには、機関庫に停まっていたのとは別のPRR T-1が停まっていました。
同じく、Coaling Stationの近くには、N&WのY-6とS-1とが停まっていました。
George Kanary氏のレイアウト訪問記の最終回です。
いつものように、短いビデオクリップを撮ってきましたので、ご紹介します。
まず、外周の複線のメインラインの内回りを走行していた、Santa Feの3751(4-8-4)の牽引する旅客列車です。
複線の外回りは、Santa Feの2-10-4が牽引する貨物列車が走行していました。
最後は、内側のセクションに設けられた街並みを走行する市電のビデオクリップです。
このGeorge Kanary氏のレイアウトを訪問したのは、もう半年以上前なのですが、今回、このシリーズをまとめるにあたって、訪問時の感動がよみがえってきました。改めて、素晴らしいレイアウトだと思いました。
引き続いてGeorge Kanary氏のレイアウトの紹介です。今回は、外周部の内側に設けられた、シカゴの市電の様子です。
市電は架線集電で走行するようになっており、Kanary氏のこのセクションに対する熱い思いが伝わってくるようでした。このジャンルは私は詳しくないので、的確なコメントができないので、詳しくはdda40xさんのBlogをご参照いただければと思います。
これは市電の車庫です。これだけ並ぶと壮観ですね。
市電の走る街並みを写してみました。
もう一枚。ストラクチャーの建物と、摩天楼の背景の連続性が自然だと思います。
これは、郊外にある駅を撮ったものです。
こちらには、Lと称されるシカゴの高架鉄道も表現されています。
上のLを別の角度から撮ったものです。ここでも、摩天楼の背景との連続性/一体感が自然だと思います。
Kanary氏のレイアウトは、小ぶりな部類に属します。大規模なレイアウトを期待した私は、やや期待外れという第一印象だったのですが、仔細に見てゆくと、いろいろな所に手がかけられていることが伝わってきて、大変感銘を受けました。
何が素晴らしいかを適切な言葉にするのは難しいのですが、まずはKanary氏がレイアウトのテーマを明確に決めているということ、そしてテーマを実現するために、いろいろなアイディアを盛り込むとともに、手際の良い丁寧な工作でまとめている、ということでしょうか。
「テーマ」は、シカゴというの街の世界を作り出すことです。そうは言っても、小ぶりなレイアウトの中に、何をどう盛り込むかをよく考える必要があります。言い換えると、レイアウトに表現するものと、表現しないものとを明確にし、表現しないものは徹底的に切り捨てるという方針で、Kanary氏のこのあたりの割り切りのセンスが抜群と感じました。これまで見たレイアウトの中でも際立っていると思いました。
感銘を受けた私は、Kanary氏に、「このレイアウトを見ていると、あなたがいかにシカゴという街を愛しているかが伝わってくる」という感想を述べたのですが、大変喜んでいただきました。このようなこのレイアウトの雰囲気を的確に伝えられるかは疑問ですが、いくつか写真で紹介してみたいと思います。
氏のレイアウトは、複線のメインラインを主体とする外周部の中に、シカゴの市電を再現しています。今回は、その外周部の写真です。
背景にシカゴの摩天楼が見えます。下の方に、線路が置かれており、車両が留置されているのがわかります。この部分、当然車両を走らせることはできませんが、レイアウトを立体的に見せるとともに、車両置き場の機能を果たすことができるという点で、合理的なやり方だと感じました。
こちらはメインラインと交差する立体交差です。見ていただければわかるとおり、橋のこちら側はありません。ここも上の車両を留置している場所に通じますが、すべての空間を表現するのではなく、割り切ってバッサリと切り取ることで空間の広がりを表現するのが上手いと思いました。
このレイアウト、あまり複雑な線路配置にはなっていませんが、或る程度の入れ替えなどはできるようになっています。
ストラクチャーなども、適切に配置されています。ストラクチャーに限らず、このレイアウトは仕上げが大変丁寧で、完成度が高いのが印象的でした。これも、レイアウトを大規模にしなかったことで可能になったのではないか、と思いました。
ずいぶん間があいてしまいましたが、昨年の3月にシカゴで開催されたO Scale Meetで訪問したレイアウトから2つをご紹介します。今回ご紹介するのは、George Kanary氏のレイアウトです。例によって既にdda40xさんのサイトに紹介記事がありますので、ごらんになってください。
Kanary氏のGolden Twilight Line
続 Kanary氏のGolden Twilight Line
続々 Kanary氏のGolden Twilight Line
続々々 Kanary氏のGolden Twilight Line
地下のレイアウトルームに降りてゆき、まず目に入ってきたのは、壁に飾られたケースの機関車のコレクションです。ニューヨーク・セントラルや、ペンシルバニアの旅客牽引機を中心とした、米国の東部の鉄道の黄金時代の有名な蒸気機関車が多くを占め、DM&IRやNorthern Pacificの機関車も置かれていました。数としては、それほど多いとは言えないと思いますが、一本芯の通ったコレクションだと感じました。
レイアウトの本線の複線のループでは、Santa Feの蒸気機関車が牽く列車が走っており、また多くのSanta Feの機関車が置かれていました。これらのことから、Kanary氏は「シカゴ」という街にこだわりを持ってこのレイアウトを作ったのでは、ということが伝わってきました。