ずっと書いていませんでしたが、私の所属していたクラブ(Silicon Valley Lines)のことを少し書き連ねてみたいと思います。
手始めに、クラブのメンバーがどんな機関車を持っているかを紹介します。特定の1クラブのデータですから、一般論を語ることはできませんが、彼の地のファンがどういうところに興味を持っているかの一端に触れることができれば、と思います。
古くデータで申し訳ありませんが、私が帰国する前の2006年4月の車籍簿(Roster)によれば、在籍機関車は200台弱です。ここでの在籍機関車というのは、車検をパスしたもの、車検を受ける予約をしたもの、を指します。これらの機関車を鉄道別に分類すると、トップ3は次のようになります。カリフォルニアという場所を考えると、西部の鉄道が上位を占めるのは妥当なところです。
Santa Fe 41
Southern Pacific 30
Union Pacific 16
とはいえ、Santa Feの台数のうち、3/4は一人のメンバーが保有しているものであるということ付け加えておく必要があるかもしれません。同様に、UPの2/3以上も一人のメンバーが保有しているものですので、この2社は偏っているといえるでしょうか。
SPも最古参のメンバーが一人で半分を所有しており、同様に偏っているのではありますが、SPの機関車を持っているメンバーの数では、一番です。サンフランシスコには、SPの本社が置かれていたこともあり、その近辺のサンフランシスコ・ベイエリアでModel Railroadingを楽しむには、SPは何かしらの形で話題となる、無くてはならない存在だと感じたものです。
SPがUPに買収された後、機関車全体はBloody Nose(鼻血)と称される灰色と赤のSP塗装のまま、ナンバーのところだけUPの黄色の地に赤のレタリングを採用した機関車が数多くあり、私のいたクラブでもこの塗装をしているメンバーがいました。しかし、シリコンバレーで暮らしてSPに愛着がわいてきた私にとっては、この塗装は、言葉は悪いですが戦争に負けて占領政策で抑圧されているような気分にさせるようで、あまり気持ちのよいものではありませんでした。ただ、SPも買収後10年を経て、少しずつ過去のものになりはじめたようにも感じますが。
その他の鉄道は、以下のようになります。
10台以上
Maine Central、BNSF(Burlington Northern Santa Fe)、
NYC(New York Central)
5台以上
BN(Burlington Northern)、DM&IR(Duluth, Missabe & Iron Range)、
WP(Western Pacific)
5台未満
B&LE(Bessemer & Lake Erie)、Boston&Maine、
C&NW(Chicago & North Western)、Caltrain、
CB&Q(Chicago, Burlington & Quincy)、
CP(Canadian Pacific)、CSX、
GN(Great Northern)、IC(Illinois Central)、
KCS(Kansas City Southern)、
Ma&Pa(Maryland & Pennsylvania)、
MKT(Missouri-Kansas-Texas)、
N&W(Norfolk & Western)、
NKP(Nickel Plate – New York, Chicago & St.Louis)
NP(Northern Pacific)、Penn Central、
PRR(Pennsylvania)、Reading、
SP&S(Spokane, Portland & Seattle)
西部に限らず多岐に渡っていますが、これはメンバーが物心ついたころに住んでいた場所や、どういうきっかけでModel Railroading をはじめたか、によるところが大きいようです。この話は次回に。