Rochelle Railroad Parkには、前回紹介したお立ち台だけではなく、いくつか車両も保存/展示されています。
まずは、Milwaukee Roadのカブースです。これは厳密には、公園の中ではないようですが、公園のすぐそばの踏切の近くに置かれています。
この他、2台のWhitcombの機関車が保存されています。このBlogの読んでいらっしゃる方はよくご存知の通り、私はディーゼル(ここでは、正確には内燃機関による)機関車に関する知識は殆どゼロに近いのですが、ご興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんので、上記のRailroad Parkの展示物の解説のセクションを訳してみたいと思います。これを読んでわかったのですが、Rochelleは、Whitcomの工場があった街だったのですね。一つ勉強になりました。
まず、こちらは、7トンのWhitcombです。
The 7 ton Whitcomb locomotive cost $3,100 in 1928 when it was purchased by Connor Brothers, Brooklyn, NY. At the timeWhitcomb workers received $25 per week for a 5 1/2 day week. Over 500 of this size were built armor plated for switch work during World War I. The locomotive was restored and donated to a museum in St. Mary’s PA, where they were going to re-gage it to “two foot” gage and run the locomotive at their railroad park. They decided to sell it to Rochelle and let it return to its hometown.
この7トンのWhitcombは、1928年に、ニューヨークのブルックリンのConnor Brothersが、1928年に3100ドルで購入した。この当時、Whitcombの労働者は、一週間に5日半あたりの労働に対して、25ドル支払われていた。このサイズの機関車は、装甲を施した上で、第一次大戦中、入れ替え作業向けに500台以上が作られた。この機関車は、レストアされ、ペンシルバニア州のSt. Maryの博物館に寄付され、そこの公園で走らせるために、2フィートゲージに改軌された。この博物館の人達は、この機関車を売却し、生まれ故郷のRochelleに戻すことにしたのである。
もう一台、50トンのWhitcombが置かれています。
In addition to the 7 ton locomotive, a 50 ton locomotive, also produced in Rochelle, was donated to the park and installed in the spring of 2005. Whitcomb locomotives were produced for over 40 years in Rochelle at what is today a pre-stressed concrete plant on east 5th Ave. Over 5,312 locomotives were built and shipped all over the world. In 1906 Whitcomb produced the first successful gasoline locomotive in the world and they were shipped to southern Illinois coal mines where they operated for two years before switching to electric engines. The firm later produced 2,054 diesel locomotives ending production in Rochelle in 1946. The firm also manufactured the Partin-Palmer automobile from 1915 to 1919 in Rochelle. The City has acquired a 1915 model that is on display in the City and Town Hall museum.
7トンのWhitcombに加え、50トンの機関車が公園に寄付され、2005年の春に設置された。この機関車もRochelleで生産されたものである。今日、RochelleのEast 5th Avenueのプレストレスト・コンクリート工場となっている場所で、Whitcombの機関車は40年以上にわたって製造され、世界中に出荷された。1906年に、Whitcombは、世界で最初に成功したガソリン機関車を製造した。これらはイリノイの南の炭鉱に出荷され、電気機関車にとって代わられるまでの2年間、使用された。その後Whitcomb社は、1964年にRochelleでの製造を終了するまでに、2054台のディーゼル機関車を生産した。Whitcomb社は、また、1915年から1919年に、Partin-Palmerブランドの(?)自動車を、Rochelleで生産した。Rochelle市は、この自動車の1915年モデルを購入し、City and Town Hall Museumに展示している。(注:このCity and Town Hall Museumというのは、こちらと思われます。
どちらの機関車も、屋外に保存/展示されているのですが、塗装も綺麗で、状態は良いようでした。この他、この公園には、事務所があり、おみやげとか、書籍とか、売っているようなのですが、あいにくと我々が行った時間には開いていませんでした。