Robert’s Rules Of Order (2)

最新版のRobert’s Rules of Order Newly Revised(以下RONR)は、全部で200ページもあり、私自身もごくごく一部しか理解していませんので、何か簡便にまとまったものがないかと思って探していたところ、「米語による公式会議運営手順」と題して、Kaz Utsumi氏が簡単にまとめられた資料を見つけました。参照、引用をお願いしたところ、ご快諾いただきましたので、「第3章 動議提出、ならびに討議の仕方」から抜粋し、紹介させていただきます。なお、下線、およびカッコ内に補足とある部分は、私が加えたものです。

—- ここより引用
(A) 動議(Motion) 提出
A会員が動議を提出する手順は立ち上がるか、又は少人数の場合、まず右手を挙げて、Mr. Chairman/Madam Chairと言い、議長に発言許可を求めます。議長:The Chair recognizes Mr. A またはA会員を指差して指名します。それからA会員は立ち上がり: Mr. Chairman/Madam Chair, I move that…… と動議を提出します。
(一部略)
そして他のB会員がSecond 又はI second the motionと言えば、議長はA会員の動議を議題として討議しなければなりません。 ここでB会員は必ずしもA会員の動議に賛成する訳ではありません、ただA会員の動議は討議するに値すると考えただけでも良く、その後の採決に不賛成投票をしても良いのです。 あるいは誰もSecondと言わなければ、議長はIs there a second to this motion? と尋ね、なおSecondがなければ、A会員の動議は議題とされません。 これは少数意見を尊重するために考え出された手法ですが、ただ一人だけの意見だと分かると、それは討議は時間の浪費ですから、動議とは成りません。
(一部略)

(B) 討議 (Discussion) 
議長はSecondと聞くと、It has been moved and seconded that ……. と動議を要約し周知させ We are now ready for discussion on the motion. 又はIs there any discussion? 討議が始まります。
(一部略)
するとC会員がMr. Chairman と挙手し、議長に発言許可を求め、The Chair recognizes Mr. C. またはC会員を指差します。C会員は賛成なり不賛成の意見を述べます。 議長は次にC会員の対立意見を他の会員に求めます。 他の会員が発言を求めている間、議長はC会員に再度発言許可を与えません(補足: 次にC会員が発言できるのは、他の発言希望者が意見を述べた後)。複数の人が同時に反対や賛成意見を述べたり、一方的な論議にならないよう、議長は賛否両論バランス良く、公平に議論を進める義務があります。

(C) 修正動議 (Amend the Motion)
討議していると、この動議は修正される必要があると考えたE会員は修正動議(Amend the Motion)の動議を提出できます。例えばA会員の動議(Main Motion)はAd Hoc Committee を作り、詳細を検討するとします。 E会員のAmendmentは誰がどのようにしてAd Hoc Committeeを作るかとします。 議論を進めていくと、F会員は何日までに作ると更なる修正動議を出します。 そして後から出てきた修正動議から順に採決を取ります(補足:この場合、F会員の修正動議、E会員の修正動議、A会員の本動議の順序で採決。Last-In, First-Outと言う)。 このような修正動議は二度までと限定されています。
正式には、三度目の修正動議には議長は Our procedure allows up to two amendments, thus your motion is out of order. と言って、三度目の修正案を拒否します。これは動議があまり複雑にならぬようとの配慮です。
—- ここまで引用

少し細かいところまで引用しましたが、有意義な議論を公平にかつスムーズに行うための工夫を感じ取ってもらえるのではないか、と思います。

このように見てくると、たかが趣味のクラブとはいえ、広く認められた議事規則を採用して運営しているということ、そして、クラブのメンバーが、RONRにしたがってスムーズな議事を進められるだけの最低限の知識を持っているということ、に驚かされます。特に後者に関し、米国では、このような議事規則に関する実践的な教育の場面が設けられているのではないか、などということを想像してします。

最後になりますが、資料の参照、引用をご快諾いただいたKaz Utsumi氏にこの場を借りて御礼申し上げます。

2009/9/10追記:
ワークスKさんより、ライオンズクラブのRobert’s Rules of Orderの解説記事の存在を教えていただきました。

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