この記事は、Mark Schuzter氏のRestoring Southern Pacific MT-4の8ページめのTrack Testingと、Painting the Frameとを訳したものです。訳にあたっては、Mark Schutzer氏の許可を得ており、元記事、写真については、特記ない限りMark Schutzer氏に著作権があります。誤訳、不適切な訳、その他気づいたことがあれば、遠慮なくご指摘ください。詳細は、こちらの目次をご覧になってください。
なお、元記事は2004年4月19日に作成されました。
線路上での試験
新しい駆動系とモーターとを、ボイラーを載せていない状態で、短い試験用線路でテストしていたが、すべてものを組み立て直して、機関車をレイアウト上でテストする時となった。過去に苦い経験をしたこともあり、すべての機械的な問題を解決するのは、フレームと車輪とを塗装する前に行うこととしている。調整の最中に、きれいな塗装面を傷つけてしまうのは、いとも簡単なことである。
さて、すべての部品を組み立てた後で、機関車をレイアウト上で何周か走らせた。機関車は良く走り、半径24インチ(610ミリ)のカーブの通過も全く問題がない。新しい駆動系のパーツは静かであり、モーターやギアボックスよりも、レールと車輪とのノイズのほうがうるさいくらいである。機関車は、前進、後進とも、機械的にひっかかりそうな兆しを示すことなく、そろそろと進むことができる。
フレームを塗装する
私は、主台枠を塗装するとき、すべての部品をばらばらにして、別々に吹き付け塗装するようにしている。そこで、すべての部品をばらばらにした後、残った油を完全に取り除くために、主台枠と車輪とラッカーシンナーに浸した。その後で、すべてものを洗剤と水とでよく洗い、完全に乾燥させた。
少し厚手の紙から、各々の車輪の持ち手を作った。これには2つの役割がある。まず車輪を保持するのが簡単となる。そして、車軸とベアリングのエリアに塗料がかからないように保護する役割を果たす。次にタイヤにマイクロマスクを塗布し、塗料がかからないようにした。クロスヘッドガイドやベアリングシートを含む他のエリアもマスキングした。すべてのマスキングが終わった後で、エアブラシで部品を塗装した。
Markさんの記事、本当に参考になります。
こんばんは。
>調整の最中に、きれいな塗装面を傷つけてしまうのは、いとも簡単なことである。
まさに、これなんです。
ところが永いこと雑誌のHow toで上回りと下回りは同時に塗らなければいけないと、硬くインプットされていて、なんで?という思いと、どうしてもそこから離れられない自分にイライラしていました。
動輪の塗装についても、なぁんだ、こんなに簡単なんだ・・・と、目から鱗でした。
ありがとうございます
gallopinggooseさん:
この一連の訳は、1年以上前から用意していたのですが、どうにも気に入らないところが多く、ちょこちょこ直していたものです。そのままではお蔵入りになると思ったので、思い切って(見切り発車で)載せ始めたものです。
ということで、そのように言っていただけると、訳を掲載したかいがあるというものです。ありがとうございます。
なにかお気づきの点があれば、遠慮なくご指摘ください。