ヘンリー・フォード博物館(Henry Ford Museum)を訪問 (2)

ヘンリー・フォード博物館の鉄道関係の収蔵品の「目玉」というべきは、C&OのH-8(Allegheny: 2-6-6-6)です。アメリカ型の蒸気に詳しい方には説明するまでもないのですが、チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道(C&O)が1941年から1948年にかけて、ライマ社で60両を建造した、アメリカでも最大級の機関車です。(このほか、バージニアン(Virginian)鉄道が、ほぼ同型機を1945年に8両を発注)。

このAlleghenyについては、詳しく紹介すると長くなり、私も簡潔に紹介するだけの知識を持ち合わせていません。ライマ社のSuper Powerコンセプトの集大成と言ってもよい機関車であり、巨大な火室を支えるために、他に例を見ない6輪(3軸)の従台車を装備しているのが特徴である、ということだけにとどめ、詳しくは本や雑誌の紹介に譲りたいと思います。

この1601号機は、廃車後ヘンリーフォード博物館まで自走して、そのままこの状態で補完されたということなので、状態は非常に良好です。相変わらずの写真ですが、お楽しみ頂ければ、と思います。

まずは、真正面から見た画像です。

少し、斜め前に回ってみました。

前方の動輪です。

これが6輪従台車です。

キャブの中に入ってみました。機関士の席からみたスロットルです。この巨大かつ高性能の機関車を運転するというのは、どのような気分だったのでしょうか。

機関士の席から前方はこのように見えます。こんな巨大な機関車で視界がこれだけしかない中での運転は神経を使ったに違いありません。

テンダーのストーカーを撮ってみました。

キャブの入り口から出たところの台から機関車の前方を撮ってみました。やはり長い機関車です。床に小さな箱が置いてあるのがわかるでしょうか。この箱の中には、Fine Art Modelsが作成した1/32のAlleghenyの模型が置かれています。実物がどれくらい巨大か、ということを理解するヒントになるでしょうか。

後ろを振り向いてテンダーを撮ってみました。これも巨大ですね。

Alleghenyのテンダーの後ろ側は4軸のBuckeye台車となっていますので、これを撮ってみました。私のコンパクトカメラでは、全部が入りきりませんでした。

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