Illinois Railway Museumに入ると、まずは屋外の展示ヤードに置かれた機関車が出迎えてくれました。
これは、イリノイ・セントラル鉄道が所有していた201号機です。Wikipediaの記述によると、この機関車は、1880年にロジャースが製造した2-4-4Tで、1949年に開かれたシカゴ鉄道博で展示されたとあります。
こちらは、AT&SFの543号機で、フェアバンクス・モースのH-12-44TSです。上記のWikipediaの記述によれば、3両のみが製造され、シカゴのDearborn Stationで入れ替えに使われていた、とのことです。特に旅客列車の入れ替えを担当してたため、Steam Generatorを装備していたとのことです。
Dearborn stationは、AT&SFの看板列車(Chiefなど)の終着/始発)駅だったとのことですから、これらの列車もこの機関車に牽引されてて入れ替え作業をしていたのでしょうか。
このエリアの(そして、この博物館の)目玉は、このUPのタービンに間違いないでしょう。
静態保存ですが、塗装も綺麗で、よい状態に保存されています。
Aユニットを横から見てみたところです。
ずいぶんと大掛かりな機関車だった、ということを改めて認識しました。UPの馬力への情熱が感じられるように思うのは私だけでしょうか。
今回ご紹介した機関車は、下の地図で、Display Yard 5と記されている場所です。見て頂ければわかるとおり、このヤードはそこそこの長さがあり、今回紹介した3台はその端に見えるものです。他にも色々な機関車が置かれていますが、すべては撮りきれませんでした。
201号機は第一動輪からシリンダーサドルの両脇を通って先台車に懸かる2本のイコライザーが特徴ですね。
これと似た1420号機の図面がMR1965年12月号に載っています。
お教えください
railtruckさん、お久しぶりです。
いつも情報ありがとうございます。
不勉強にて知らないので、教えて欲しいのですが、「1420号機」というのは、どこの鉄道のものでしょうか。
1420号機もイリノイ・セントラルです。同鉄道には同型機の1402号機もいました。
201号機をはじめ、これら3両はイコライザーとともに炭水庫背面の給水ハッチも変わっています。
http://www.yesteryeardepot.com/IC201.JPG
Blind Driver
これは第二動輪のフランジがありませんね。フォーニィ風です。細かく写真を撮ってくればよかったですね。
シカゴ鉄道博の映画は椙山氏のところで見せてもらいました。この機関車が出てきて、「あんな軸配置ではカーヴで脱線してしまう」、と申しましたら、「椙山氏がフランジがないから大丈夫」と仰ってました。今頃思い出すとは!
Re:Blind Driver
1420の写真はありませんが、MRの1420の図面はフランジ付きで描かれています。
1402の写真ではフランジの有無はちょっと分かりにくいですね。
ありがとうございました
railtruckさん:
情報ありがとうございました。201と1420とで、ずいぶんと離れた番号なので、他の会社かと思ったのでした。
私自身イリノイセントラルの資料はほとんど持っておらず、ネット上にも限られた情報しかないのですが、↓のページにある「Gene Connelly’s Illinois Central Steam Roster」とあるエクセルの巨大な表によると、201も1420も同じクラスの機関車で、ずいぶんと番号が変遷しているように見えます。
http://www.illinoiscentral.net/steam/steamindex.html
dda40xさん:
このイリノイ鉄道博物館では、自分としてはかなり写真をとったつもりだったのですが、今になってみると、もっと写真を撮ってくればよかった、と思っています。
ただ、それだけ撮ろうと思うと、まる2日くらいは滞在したいでしょうね。
まぁ、今回は、次回の訪問に向けた予習、ということにしておきましょうか。。。