橋を設計する(1)

dda40xさんの建設中のレイアウトのお手伝いをさせていただいています。レイアウトの立体交差部分にかかるトラス橋がようやく形になりつつあります。その設計の顛末を書いておきたいと思います。

鉄道車両の場合、設計図をもとに同じものを作ればよいですが、架ける場所の条件がそれぞれに異なる橋の場合、一つ一つ個別の設計をするというのが通例と思われます。また、Oスケールとなると、機関車の質量が無視できませんので、見た目より強度を優先する必要があります。当然のことながら、特定のプロトタイプを縮尺した模型を作るのではなく、様々な事例を参考にしつつ、オリジナルの橋を設計することとしました。橋に関する詳しい知識はほぼゼロでしたから、参考書をひっくり返したり、かなり苦労をしました。特に底の構造がよくわからず、ガード下でしばらく上を見ながらあれこれ考えていたこともありました。傍から見ると怪しい人に見えたに違いありません。

最初に参考としようとしたのは、シャイアンにある、Colorad & Southern(現在はBNSF?)の橋です。Baltimore Trussというタイプの、雄大な橋です。

これは、Flickrに投稿された、写真です。

C&S bridge - Cheyenne

ここはrailfunningに適したスポットのようで、多くの動画も投稿されています。

まず最初に橋の大きさを調べる必要があります。車両と異なり、橋に関するまとまった資料があるということは聞いたことがなく、特に図面など望むべくもないので、Google Mapsの距離の測定機能で、この橋の長さを推定することし、1/48で80cm程度という結果を得ました。後日、Overland Modelsがこの橋を製品化したことがあるということを知ったのですが(OMI-3382)、それによるとこの橋は126フィート(約38.4メートル)とあり、1/48では800.1mmとなります。あまりにぴったり一致してびっくりしました。Google Maps恐るべし、といったところでしょうか。

このほか、上記のFlickrの写真が機関車をほぼ真横からとらえていますので、この機関車の型式・諸元を調べ、縦方向のざっくりした寸法を割り出し、詳細の設計に入りました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*