執念

私は『ナントカは風邪をひかない』という典型例のようで、ここ何年も風邪とは無縁だったのですが、先々週の出張の帰路で熱っぽくなり、喉の調子もおかしくなり、時差ぼけもあって、帰国後そのまま週末寝込んでしまいました。

ということで、ここのところ目指してきた週一回の投稿があえなく途切れてしまいました。このままずるずるとゆくと、また半年以上ほったらかすことになってしまうと思われるので、軽い内容から復活してゆきたいと思います。

さて、前にも書いたのですが、Jクラス(4-8-4)から始まってN&W全体に興味が広がっていったという経緯で、Ed Kingの”The A: Norfolk & Western’s Mercdes of Steam”という本を買いました。確か1994年ごろだったと思います。

King氏のクラスAに対する思いを感じることのできる良書で、例えば一つの章を割いて、他鉄道の機関車(Allegheny、Bigboy、など)に比べてクラスAがいかに優れているかをKing氏なりの根拠で論じています。ただ、このように対象を絞った本だと、購入する人は限られていると見るべきで、1991年初版発行後、増刷されたということは聞いていません。amazon.comで探しても、200ドル以上のプレミアがついているようです。

ところが、先日N&W Historical Societyのホームページを見ていたら、この本の改訂版が出るとアナウンスされているのを見つけてびっくりしました。改訂内容は下記のとおりですが、かいつまんで言うと、「1) 初版後得られた情報の追加、2) 折込の図面の追加、3)写真の追加、によって初版に比べて大幅に内容を拡充した」、とあります。更に付録にN&Wのテンダーの話と、PennsylvaniaのQ-2(4-4-6-4 Duplex)のテストの話が追加されるともあります。

The original book about this most productive of locomotives has been greatly expanded to include much information not available to the author at the first writing, plus a foldout featuring side elevation drawings of the locomotive and the various tenders it pulled, plus many more photographs (color & B/W). Appendices covering N&W’s tenders and the testing of Pennsy Q2 4-4-6-4 conducted on the Scioto Division in August, 1948.

発売は秋になるようで、今から楽しみにしていますが、それにしても、17年前に出した本を改訂しようという意欲には恐れ入るばかりです。ここまで来ると執念と言うべきでしょうか。

執念」への2件のフィードバック

  1. gallopinggoose

    Aの興味はつきません
    こんにちは。
    YouTubeのビデオを見ていると、テンダーの下から盛大に蒸気を吐きながらスタートしているシーンがあり、もしかしたら、テンダー台車にブースターが付いているのかも・・・と思い始めているので、早く月末になって、本を注文したくてうずうずしています。

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  2. northerns484

    N&Wの機関車はすばらしいものが多いです。
    gallopinggooseさん:
    アメリカ型を始めたころ、N&Wという会社と機関車とは、とっつきにくかったのですが、いろいろ調べるうちに、そのすばらしさがわかるようになりました。
    AやJなど、多くの機関車を自分たちで設計、製造した高い技術力に加え、それを支える会社の経営方針、特に経済性/合理性を追求する姿勢が他とは違うと感じています。

    返信

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