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AT&SFの2926動態復活プロジェクトのニュース

皆さんご存知のとおり、Youtubeでは、ビデオ再生後に、お勧めビデオの紹介が出てきます。今朝、とあるビデオを見終わった後、ほんの一瞬でしたが、「あれ、Santa Feの4-8-4か2-10-4にそっくりだ!」という映像を見つけ、条件反射で、すかさずクリック。

思ったとおり、Santa Feの4-8-4である2926を動態に復活しようというプロジェクトを紹介するニューメキシコ州の KRQEというテレビ局のニュースクリップでした。この活動を広く知らせるためのオープンハウスが10月18日に開催されるのにあわせて紹介されたローカルニュースです。

ビデオを見ていただければわかると思いますが、概要は以下のとおりと思われます。言っている事に加え、映像から推定できる情報も補足しています。割と聞き取りやすい英語だと思いますので、皆さんも確認してみてください。もしも間違いあったら、遠慮なくご指摘ください。

・ニューメキシコ州ができてから100周年にあたる2012年にあわせて、Santa Feの2926を動態に復活しようという活動を、New Mexico Steam Locomotive and Railroad Historical Societyが進めている。

・もともとアルバカーキの公園に静態保存されていた機関車を移動し、修復作業中。

・2926の現役時代の写真など、資料は豊富に残されている。

・現状、テンダーの修復が終わっている。このテンダーは、水24000ガロン(約9.1万リットル)の水、7000ガロン(約2.6万リットル)のオイルを搭載可能で、中にたまっていた2.5トンの泥を掻き出すのは大変な作業だった。このレタリングですが、字体が痩せすぎなのがちょっと気になります。
(注: 泥の量を聞き間違えていたので修正しました。dda40xさん、ご指摘ありがとうございました)

・キャブは、下部が腐食していたので、取り外して修復中。

・火室はフォルクスワーゲンが一台はいるくらいの大きさ。

・この機関車を実際に運転していた機関士によれば、巡航速度で時速90マイル(144km/h)で走ることができ、最高速は、時速107マイル(171km/h)を出したこともある。

・動態への復活には、老若男女を問わず、熱意のある200人のボランティアが取り組んでいる。

・作業を加速するために、州の予算を獲得するための立法化を目指している。

・動態復活時には、25の市を回ることで、広くいろいろな人に見てもらいたいと思っている。

・この活動によって、ニューメキシコの発展に如何に重要な役割を果たしたかを広く知ってもらいたいと思っている。子供たちはこのようなものが実際に存在し動いていたことを知らないので、特に知って欲しいと思っている。

というようなところでしょうか。

ちなみに、この活動を進めているNew Mexico Steam Locomotive and Railroad Historical Societyのホームページは、これまでの作業の様子やニュースレターなど、豊富な資料が載せられている有用なサイトだと思います。

また、このblogをお読みの方はお気づきだと思いますが、この2926は、以前紹介したカリフォルニア州鉄道博物館に保存されている2925と同型機です。

それでは、お楽しみください。

[2012/4/7追記: 残念ながらこのビデオは削除されたようです。代わりに、下記のビデオを見つけましたので、埋め込んでおきます。]


カリフォルニア鉄道博物館に保存されているAT&SF2925

ワークスKさんのカリフォルニア州鉄道博物館(7)という記事の中に、旧サザンパシフィック鉄道のサクラメント工場跡の写真の機関車という記述があります。

すでにワークスKさんのBlogに、以下のようにコメントさせていただきました。

これはテンダーの形からしてSanta Feの4-8-4(2925)か2-10-4(5021)のどちらかに間違いないと思います。いずれもWikipediaのCalifornia State Railroad Museumの保管車両のリストに”Stored”となっています。この2形式は下回りを除いては共通設計が多く、拡大した部分の右側を見てもらうと、ほぼ同一の形状をした機関車が転がっています。

さて、私もこの博物館に何回か行ったのですが、博物館から北のほうに川沿いに少し歩いて、ちょうどこの機関車が真横に見えるあたりまで行ったことがあります。その時にじっと目を凝らして見た時は、29xxと読めたような気がします。ということで、私の視力と記憶とが正しければ、ワークスKさんが拡大されたほうが2925、その右にあるのが5021ということになるかと思われます。

ということで、ひょっとしたら、と思って探してみたら、この写真を撮っていました。もともと自己満足の記録としてとったものである上、かなりの距離をコンパクトカメラでいっぱいにズームして撮ったものですから、証拠写真としての価値さえあるかどうか、というところですが、こんなところから写真を撮る物好きも私以外にはいないでしょうから、恥ずかしながら紹介させていただきます。

下に拡大したイメージを載せておきますが、「2925」という文字を読み取ることができます。絶妙な位置で撮ってしまったので、だまし絵のようになってしまいましたが、2925は先頭が左のほうを向いて置かれています。その先に2-10-4(5021)が先頭を右に向けて置かれています。

5021はボイラーのラギングがはずされ、ボイラーがむき出しになっています。2925も似たような状態なのでしょう。カリフォルニアの気候では、保存条件は日本よりは良いとはいえ、何年も野ざらしが続いているのでしょうから、保存状態としては決して良いとは思えません。修復して良い状態で保存して欲しいと思うのは私だけではないと思います。

[2012/4/7追記: 上記ワークスKさんのページにもコメントしましたが、その後この機関車は、博物館の南1マイルあたりに移動したということです。下記にGoogle Mapsを貼り付けておきます。]


大きな地図で見る

[2018/5/6追記: その後、この機関車はOld Sacramentに移動し、現在は塗装しなおされ、綺麗な状態で保存されているとのことです。]

古川さんの本を買ってきました

これも先日の米国出張の時の話ですが、古川亨さんの本を買ってきました。

Cumbres & Toltec
A photographic tribute to America’s most spectacular scenic railway
ISBN: 978-0-9790113-0-6

趣味の興味の対象を広げると際限なくなるので、ナローには興味を持たないことに決めているのですが、何よりも日本の趣味人がこれだけの本を出したということ、実際本をぱらぱら見て、そのすばらしい写真に感銘を受け、気がつくとレジに向かっていました。

さて、一つ嬉しかったことがあるので、ご紹介します。

代金を支払おうとお店のご主人と雑談をしていた時のことです。見知らぬお客さんが目ざとくこの本を見つけ、「これはいい本だよねぇ、ナローのコミュニティーですごい評判になっているんだよ」、とちょっぴり興奮したような様子で私に話しかけてきました。

私が「いや、この著者のSam Furukawaは日本人で、マイクロソフトで云々」というようなことを説明したところ、このお客さんはびっくりされていました。著者のことをよく知らないということは、裏を返せば、純粋にこの本の出来が評価されている、と言えるのではないでしょうか。一人の日本人として鼻の高い思いをしました。

Rio Grande系のナローに興味のある方に限らず、アメリカの鉄道に興味のある方に、広くお勧めできる良書だと思います。

友人がCabooseを買いました

クラブの友人と話をしていて、メンバーの一人がCabooseを買ったと話題にしていて、何を大げさに話してるんだろうと思っていたら、私がトンでもない勘違いをしていることがわかりました。

そうです、その件のメンバーは、「実物の」Cabooseを買ったのです。先日、クレーン車まで呼んで、自宅の庭に搬入、設置したそうです。

あまりのスケールのでかさにびっくりです。

[追記: その後の顛末はこちらをごらんになってください。]