日別アーカイブ: 2007年1月7日

車検に関する補足 (その2)

前回の記事で、車両の状態を良好に保つちょっとした工夫をしていると書きましたので、これについて説明します。それは、車検後の車両の管理です。

貨車、客車については、車検後はレイアウトに置いたままにしておくことが求められます。勝手に持ち出されると、運転会での列車編成に支障をきたすということもありますが、一度車検を通した車両が外の環境に触れて汚れを持ち込むことを防ぐ、という意味合いが込められています。

どんな事情にせよ、レイアウトの外に持ち出した場合、自動的に車検が失効します。再度レイアウトに持ち込む場合は、改めて車検を受ける必要があります。この点は厳しく運用されています。

機関車についても、車検後もレイアウトに置いたままにしておくことが推奨されており、かなりの数の機関車がレイアウト上に置かれています。そうはいっても、高価な機関車を置いたままにしておくことに抵抗感を感じる人も多く、外に持ち出すことが許容されています。

このことは、状態の悪い機関車が入線する可能性を残しますが、メンバーは運転会のスムーズな進行へのプレッシャーを感じているので、「自分の機関車はまともに整備しておこう」という意識が、この危険性を最低限に抑えていると思っています。

以前にも書いたとおり、運転会では相当数の列車を捌くので、自分の受け持った列車の運行にトラブルがあれば、後続の他の列車運行に迷惑をかけることになります。一度でも自分の責任で全体の運行を妨げるという経験をすると、自分の機関車は最低限まともに走る状態にしておこうという意識が芽生えてきます。また、調子の悪い機関車があると、運転会の後で、これはどうしたら改善できるか、みたいな話を皆で議論することもあります。

運転会は1つの鉄道会社の運行を模しています。少し大げさに言えば、皆、割り当てられた列車の運行に問題があると、会社の経営に支障をきたす、くらいの意識でいます。この意識が、スムーズかつトラブルのない運転を実現する原動力の一つであると感じています。