日別アーカイブ: 2008年8月31日

UPの特別列車 (3)

さて、UPの特別列車の紹介の3回目です。今回は、列車の最後尾に連結されたインスペクション・カーが中心となります。はて、インスペクション・カーって何だったっけ?と思って、アメリカ型鉄道模型大辞典を読み返してみました。

巡察車と訳される。
古くは蒸気機関車のボイラー上に小屋をつくったりしたが、後に自動車を改造したものやRDCを改造して視界をよくしたものが作られた。これらはレイアウト上のアクセントとなる小車両である。
現在のインスペクション・カーには客車を改造し妻板を一枚ガラスにして、その後ろに座席を少しずつ高くなるよう配置したものがある。これをstadium-style seatingという。

とあります。この「現在のインスペクション・カーには」以下に書かれているとおりの車両となっています。

こちらにもMen At Workという標識が置かれています。前と後ろとではさむことになっているんでしょうか。

Men at Work

残念ながら、シャッターが閉められた状態にありますが、この最後尾は「妻板を一枚ガラスに」なっているものと思われます。

Union Pacific passenger cars

少しわかりにくいかも知れませんが、最後尾から真ん中に向かって、4枚の窓の底辺が少しずつあがっているのがわかるでしょうか。これが、「stadium-style seating」のことと思われます。

IMG_9976.jpg

なお、写真の著作権は、撮影者のHenry Wagner氏に属しますので、更なる転載等はご遠慮ください。(All the photographs are copyrighted by Henry Wagner.)