DCC/サウンドが一般的になり、最新の製品になるほどスピーカーの性能や取り付け方法が改良され、良い音が出るようになっています。私もBLIの蒸気を何台か持っていますが、大型のテンダーを備えたものは、その構造もあいまって、特に迫力のある音が出ます。
さて、私がアメリカのクラブに在籍していたのは、そのようなDCC/サウンドつきの機関車が一般的になりつつあるころでした。
そんなある日の運転会、ほぼすべての機関車がサウンド付になり、私も含めて皆が思ったことがありました。
「これって、いくらなんでもうるさくない?」
さすがに、5台近くの機関車があっちこっちでうなり声を上げると、我慢の限界を超える音量になります。
翌週に開催された定例会議で、早速この話題が議論されました。音量を測ったらとか、隣のセクションで聞こえないくらいにしたらとかいろいろアイディアが出されました。 とはいえ、音量を厳密に測るのは決して簡単な仕事ではありません。明確な結論は出ませんでしたが、CV値(CV51.0)を適当に調節するように、ということで落ち着いきました。
私も、小型のテンダーの機関車は、CV51.0=95に(最大音量の75%)、大型のテンダーの機関車は、CV51.0=63(最大音量の50%)というところで設定しました。
ちなみに、この議論の直後に、簡易音量計を持ってきたメンバーがいました。私のいたクラブでは、誰かが何かを持っていて、それを試してみようという姿勢が徹底していたのは、すばらしいことだったと思っています。