日別アーカイブ: 2009年7月19日

クラブのイベント

ワークスKさんの掲示板で、アレクシス・ド・トクヴィルの主張した、アメリカ人の行動原則に触れたことがあります。このときは、私がたまに読むBlogで論じていたトクヴィルの主張を次のように抜粋して紹介しました。

トクヴィルの考えは、
トクヴィルがアメリカを旅行して印象づけられたのは、それが徹底して対等な個人の社会だということだった
ので、
(アメリカでは)人々は抽象的個人として生きている。(略)人々は孤立した生活に不安を抱いており、教会や結社(今でいうNPO)に集まろうとする
ということでした。

アメリカで暮らす前は、このうちの前半部ばかりが強調されて伝わっていた記憶があり、実際には、これはこれで正しいと感じたのですが、今振り返ってみると、後者の側面を実感する場面が多々あったように思います。

そもそも、Model Railroadingのクラブがたくさんできて活発に活動しているということがその証拠ともいえます。そして、何かあると、皆が集まって楽しむ、という団体行動も少なからずある、というのは、新しい発見でした。却って最近の日本の方がそのような機会が減っているのではないでしょうか。

そんなクラブのイベントの1つをご紹介します。2001年の7月と、ずいぶん前のことになりますが、クラブのメンバーの数人がUPのRosevilleの整備工場の見学に行ったことがありました。私がクラブに所属していたずっと前の話なので、経緯はよくわかりませんが、特別な公開日のような機会があり、有志が集まって行ったのでしょうか。工場中の写真という点でも参考になるかと思いますので、紹介します。
(注:元のページはこのページの一番下です。写真の著作権はSilicon Valley Linesにありますので、転載はご遠慮ください。 — All the photos in this page are copyrighted by Silicon Valley Lines)。

まずは、SD90 8511号機(現在は8921に改番)の写真を何枚か。

これは、横から撮影した写真をパノラマ合成したものです。工場の中で、撮影可能な距離の制約もあって1ショットで撮ることができなかったのだと思いますが、はやり長さのある機関車なのでしょう。

これは後方から撮影した写真。

続いて、キャブの拡大図。Under Warrantyとありますので、この当時は、まだ保証期間ということですね。ちなみに、UPに納入されたのは1998年5月のようですので、この時点では納入後3年くらいです。

これは工場の様子です。左手に、SW1500/1222号機が見えます。よく見ると、SP塗装で、車番のところだけ黄色の地に赤の字のUP塗装になっています。あまり良い状態には見えないのですが、これは今も現役で、UPの子会社(?)のUP Yardに移管されているようです。

これは、解体中の(旧)SPの機関車です。フロントがつぶれていますので、事故にあったのでしょうか。少しかわいそうな感じがしますね。

最後に紹介するのが、工場内に掲げられていたEMDの機関車の部品の対応表です。これだけの種類があると見るべきか、これだけの種類をよく整理していると見るべきか。

参考までに、ご存知の方が多いと思いますが、UPの車籍簿(Roster)の変遷は、ここに詳しくまとめられています。上記で引用したデータについては、このページを参考にしました。

[2009/7/20追記: 上記の部品表の写真を、ワークスKさんが加工されたものがありますので、ご紹介します。]