図面を描くということ (1)

dda40xさんのLoD車輪の再生産にあたり、図面描きという形でお手伝いさせていただきました。私には、新しい発見が多く、貴重な経験でしたので、感じたことを書き連ねてみたいと思います。ただし、識者の皆さんにとっては当たり前のことで、何をいまさらという話ばかりだろうと思われます。素人のたわごとということで、読み流してください。

さて、dda40xさんとお話をしている中で、「図面を描いてみましょう」ということになりました。とは言ったのは良いものの、製図なんて中学校でほんの一時期習っただけで、専門的な教育など受けたことなどありません。「ええっと、確か図面は第三角法で描くんだったよな、そもそも三角法ってどんなだったけ」、と思いながら、あちこちのサイトを覗きながら、しばし復習。

図面を描くにあたっては、紙に作図する技量も根気も時間もないので、CADツールを使うこととしました。いくつか試したのですが、MS-DOS時代からの長い歴史があり、フリーの2次元CADソフトの定番と言ってもよいJW-CADを選定。

このソフトは、多くのユーザーのフィードバックを経て長い時間をかけ、洗練されただけあって、完成度は高いと感じました。ただ、MS-DOS時代からの操作方法を引き継いでいるからでしょうか、一般的なWindowsの操作方法と直感的に異なる場合があります。例えばマウスの右クリックの使い方が独特で、最初は馴染めず、悪戦苦闘していました。ただ、タイトル画面のコンタを描いた後は、この独特な操作体系にも慣れ、実はこの操作方法は、作図を効率的に行うにはどうしたらよいか、ということをつきつめた結果なのだろう、と思えるようになりました。

コンタを描いた後、練習の意味で少し複雑なものに挑戦しようと、AARの33インチ車輪の断面図を作図しました(下図参照)。これはかなり複雑な直線や曲線が組み合わさっており、この図を描き終わったころには、JW-CADも問題なく使えるようになり、その後はスムーズに作図を進めることができるようになりました。やはり、習うより慣れろ、ということでしょうか。

図面を描くということ (1)」への2件のフィードバック

  1. gallopinggoose

    綺麗な仕上がりの図面と見比べながら・・・
    こんにちは。
    製図は、私もその昔まだCADが生まれたばかりの頃に、手書きで画いてました。
    当時は、CADの図面よりも人が画いた図面のほうが喜ばれていました。
    私自身は文科系出身なので、図面とは程遠いのですが、なぜか水門の設計をやらされて、そのときにちょっとドラフターを触りました。
    線1本引くのも、始まりと、終わりまでの間の筆圧の変化が現れるので、綺麗な図面を眺めながら、この線はどうやってひくのだろうと考えをめぐらすのが楽しかったです。
    懐かしいです。
    Lo-D車輪欲しいのですが、Oゲージは持っていないので・・・残念です。

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  2. northerns484

    どうぞお手やわらかに。。。
    gallopinggooseさん:
    いつもコメントいただき、ありがとうございます。実務で製図のご経験があるとは存じ上げませんでした。うーん、続編を書くのが怖くなってきました。
    本文にも書きましたが、素人のたわごとに過ぎませんので、続編もどうぞ暖かい目で見守ってやってください。
    私の知人は、今でもドラフターで製図していていますが、確かに手書きの図面は独特の美しさがありますよね。
    うろ覚えですが、某自動車会社の現場では、新人にCADを使わせると、設計に問題が出る確率が増えることがわかったので、最初は手書きの図面に習熟させているというような話を読んだことがあります。
    製図は奥が深いですね。

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