この記事は、Mark Schuzter氏のModeling Espee’s P-8 class Pacificsの9ページめの Weathering を訳したものです。訳にあたっては、Mark Schutzer氏の許可を得ており、元記事、写真については、特記ない限りMark Schutzer氏に著作権があります。誤訳、不適切な訳、その他気づいたことがあれば、遠慮なくご指摘ください。詳細は、こちらの目次をご覧になってください。
なお、元記事は、2005年9月7日に作成されました。
ウェザリング
すべての部品を塗装した後、機関車にウェザリングを施す段階となった。私はBragdon[訳注: サイトはこちら – http://www.bragdonent.com/]のパウダーをウェザリングによく使うのだが、下の写真を見ればわかるとおり、この機関車に関しては、エアブラシ、ウォッシング、そしてドライブラシの組み合わせを使った。
写真をお見せする前に、ロッドとバルブギアのウェザリング技法についてお話したい。これらの部品はメッキされており、そのままの状態では非現実的なまでに綺麗でピカピカしている。すべてを分解した際、私はこれらのメッキ部品のすべてにダルコート(Dullcoat)を吹いた。この結果、これらの部品は、非現実的なぴかぴかではなく、汚れていない鉄に見えるようになった。現実の世界では、ロッドは汚れていない状態からは程遠く、これは最初のステップにしかすぎない。
ダルコート(Dullcoat)が乾いた後、ポリスケール(Polly Scale)社の埃っぽい黒(Grimy Bkack)を薄めた塗料によるウォッシングに進んだ。望ましい効果が得られるまで、ウォッシュによるコーティングを繰り返した。この結果、ロッドは汚れたように見えるようになったものの、まだ汚れが一様すぎた。そこで、模型をすべて組み立てた後、最後のステップを行った。モータを組み付け、車輪が回転している状態で、ポリスケールの泥(Dirt)色を薄めたものを、車輪と機関車の下部に吹き付けた。ここでも、塗料は非常に薄くしておき、私が望んだ効果が得られるまで、機関車の下部に何回も吹き付けを繰り返した。
煙突からのすすを表現するために、ボイラーの上の部分にエンジンブラックを軽く吹いた。すすが上から下へ流れてゆくことを表現するために、煙室の上部からボイラーの両側に下りていくように続けた。
水垢がこびりついたものは、フロックィルのグレイ・プライマー(Gray Primer)の細い線で表現した。ボイラーを伝ってゆく蒸気と水垢を表現するために、縦方向に吹き付けた。
次のこの写真は、軽い水垢の効果を表現したものである。キャブのレタリングを少し汚す、ちょっとした塗りかさねに注目して欲しい。
水垢のたまったもの、汚れた台車、そしてさびたリレーラーに注目して欲しい。
さて、ずいぶんと待たせてしまったが、いよいよ完成した模型の写真を見せる時が来た。