この記事は、Mark Schuzter氏のModeling Espee’s P-8 class Pacificsの8ページめのRestoring the Tenderを訳したものです。訳にあたっては、Mark Schutzer氏の許可を得ており、元記事、写真については、特記ない限りMark Schutzer氏に著作権があります。誤訳、不適切な訳、その他気づいたことがあれば、遠慮なくご指摘ください。詳細は、こちらの目次をご覧になってください。
なお、元記事は、2005年9月4日に作成されました。
テンダーのレストア
P-10の模型に最初に付いていたテンダーは、オイルバンカーが延長されたC-120-8クラスのものであった。その生涯のどこかで、この模型のテンダーは、2467号機にふさわしいC-120-3に交換されていた。塗装をやり直す必要がある以外は、テンダーはかなり良い状態にある。
テンダーによくある問題は、台車のボルスタまわりの集電不良である。このまわりの真鍮は酸化され、通電が断続的になる。この問題を修正するために、私はボルスタの接点の周りと、ドローバーピンとを銀メッキした。
以下は、銀メッキをする前後のボルスタのまわりを示す写真である:
次に、Jascoの剥離材を使って塗装を剥離した。その後、サンドブラストをかけ、真鍮を綺麗にし、塗膜の最後の残りを取り除いた。
テンダーは、フロックィルのウェザードブラック2に対してエンジンブラックを1混ぜたもので塗りなおした。ボイラーと同じく、レタリングの準備のために、グロスコートを塗った。
これは、つやのある塗装の状態でレタリングを施したテンダーである。
レタリングが完了した後、テスターのダルコートを軽く何回か吹き、塗装のつやを抑えた。これでテンダーのウェザリングの準備ができた。
車輪をNWSLから出ている洋白の車輪で置き換え、テンダーのレストアを完了した。
補足:
・上記で銀メッキの話が出ていますが、Mark Schutzer氏のウェブサイトのクリニックのスライド39には、次のような道具が紹介されています。
Plug N’ Plate Brush Plating Systems
もう一つスライド40に紹介されている道具は、記載のURLを探してみましたが、見つかりませんでした。
JNT BRUSH-PLATING and DIP-COTING KITS
銀メッキですか・・・考えもしませんでした
こんばんは。
銀メッキというのはすごい発想ですね。考えもつきませんでした。
あと、個人的な経験からだと、マスキングテープの糊が残ってしまって、それが絶縁体になってしまうというケースもありました・・・が、メッキすれば、その段階で、気がつくのでしょうね・・・すごいですね・・・。
gallopinggooseさん:
補足で紹介したメッキのキットは、30ドル~40ドルと、手の届きやすい価格ですので、アメリカでは、メッキするということ自体が、日本よりは日常的に行われているのでしょう。
次に紹介するシリーズでは動輪のタイヤをメッキしなおしたという記述があります。この時代のカツミの機関車はメッキがあまり強くないのだったと思います。
それから、マスキングテープの話題、これまた次に紹介するシリーズの中で触れられていますが、Mark Schutzer氏のお気に入りはタミヤのマスキングテープだそうです。