Display Barn 9には、各種の大型蒸気が保存されています。
これは、ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道の、Y-3、2050号機です。この博物館の中で、おそらく最大の蒸気機関車だと思います。通路が狭く、うまく全景を撮影することができなかったのですが、一枚。
ここの展示で嬉しかったのは、私の大好きな4-8-4が多く保存されていることです。
これは、グランド・トランク・ウェスタン鉄道のU-3b型です。
Detroit Model Railroad Club訪問記で、U-4bの模型の動画をご紹介しましたが、これはその前の世代の機種となります。
ミルウォーキーのS3、265号機です。まずはフロントマスク。
機関車の全景を撮ろうとしても、これが精一杯というところです。
下回りを2枚。
動輪径は、74インチ(1880mm)です。
テンダーのロゴです。小ぶりではありますが、下地を赤にしていて、よく目立ちます。こういうアクセントが効いているところが、アメリカ型の魅力の一つだと思います。
さて、この265号機、ワークスKさんの掲示板でも話題になった、パブリック・エネミーズに「出演」した261号機と同型機です。
上記の掲示板にも書いたとおり、この261号機は、売りに出され、カリフォルニアのコレクターが落札した、ということでしたが、その後、この261号機を運行していた”The Friends of 261″が買い取ったということが、こちらのニュースレターに記されています。
これからの資金調達などを考えると、決して前途は明るいとは言えないと思いますが、まずは一件落着、というところでしょうか。
ヘラルドはホーロー看板?
あちらの博物館で現物にお目に掛かってビックリしたのは、こういうロゴ、というかヘラルドがホーロー引きだったことです。アースの由美かおるとか、キンチョウの蚊取り線香、菅公学生服のあれです。絵柄の細かさや鮮やかさ、それに耐候性を考えると、唸らざるをえません。
写真を拝見する限り、この看板は違うようですけれど、現在の復元で、琺瑯の技術が既に不可能ということなのでしょうか?
懐かしいものを思い出しました
> アースの由美かおるとか、キンチョウの蚊取り線香、菅公学生服のあれです
思わず懐かしく思い出しました。
それにしてもワークスKさんの観察は鋭いですね。私などそんなところまで神経が回りませんでした。
> 現在の復元で、琺瑯の技術が既に不可能ということなのでしょうか?
どうなのでしょうか。コスト面も考えた上での判断ということもあるのかも、などと思いました。
ホーローからセラミックへ
ホーローで思い出したのは、びわこ号の復元で担当者が「新車時の手摺りは白のホーローという指定!」と言ってきたことです。ビックリすると共に、後刻の修理とコストを考えて、即座に「焼付塗装で」と頼んでしまいました。
”きらら”ではセラミック塗装技術の売り込みがあって手スリを朱色としたのですが、危惧したとおり、しばらくしたら剥げ始め、少し前に剥離されてステンレス地となりました。
一方、いつの頃からか近所の乗合バスが手スリをオレンジとしていて、これは丈夫です。技術が違うのか、地金が異なるのか……
いつも興味深い話をありがとうございます。
ワークスKさん、いつも興味深いお話をご紹介いただき、ありがとうございます。
保存機の復元といえども、すべてを当時と同じにするだけでなく、最新の技術も織り込んでアレンジしてゆくのが現実的である、特に塗装は進歩が多い分野でしょうから、見た目に大きな影響がなければ、その時点で利用できる最適な技術を導入したほうが妥当だということと理解しました。
セラミック塗装などという技術があるとは知りませんでした。ただ、鉄道車両は、使用条件が厳しいでしょうから、耐久性などを考慮した総合的な適性が判明するには時間もかかる、ということでしょうか。
長めの夏休みを頂いていたので、返信が遅くなり、申し訳ありません。