サーカス・トレイン

数日前に、クラブのメーリングリストに、カリフォルニアのキャンベル(Campbell)市にRingling Bros. and Barnum & Bailey(以下、RBBB)サーカスのサーカストレインが止まっているとの情報が流れていました。

あまり気にも留めずいたのですが、読み返してみると、

It is in segments from 85 and winchester blvd with 3 UP engines there up to San Thomas Expwy and Flat cars.

とあり、待てよこれはよく車で走っていた近くだぞ、相当距離があるんじゃないかと思いつつ、Google Mapsで位置関係を調べると、果たしてこの2点間は1.1マイルほどあります。途中の踏み切りを避けるべく、何分割かされて留置されていることを差し引いても、列車の全長は1マイル近くあることになります。第一、UPの機関車が3両で牽引しているというだけで、相当の規模の列車になることがわかります。

サーカストレインといえば、私が米国型に手を染めたころ、ウォルサーズだったと思うのですが、昔のサーカストレインの製品を出したのが記憶に残っています。とれいん誌の製品紹介に出ていた記憶があるのですが、残念ながら見つけることができませんでした。それはともかく、この製品は過去のサーカストレインの「楽しさ」を押し出した製品だったとの印象があり、今でもサーカストレインというものが存在するということ、さらにそれが相当大規模であるということを知って、勉強不足であると痛感しました。

Wikipediaでサーカストレインを調べてみると、RBBBサーカスの前身の1つであるP.T. Barnumサーカスが、大規模興行を効率的に行うために1872年に列車で移動するようにしたのが始まりとあります。60両編成で、うち45両くらいがフラットカーであったとありますので、この当時からかなり大きな編成だったのですね。当初ペンシルバニア鉄道のフラットカーを使用したが、ボロかった(in poor shape)だったので、このサーカス会社が自分たちで専用のフラットカーを購入したともあります。

その後、サーカス会社の合併吸収で、RBBBという会社に集約され、現在Blue TrainとRed Trainという2つのサーカストレインが運行されていて、出演者、動物の飼育係の居住用の車両、猛獣など動物を運送するための特別なストックカー、その他サーカス用の各種の備品や車などをフラットカーから構成されていて、1マイル以上になるとあります。

実際に見てみるほうが早いと思って、Youtubeを検索してみましたが、数多くのビデオクリップがアップロードされています。60両くらいの長大編成が通過する様は壮観です。Pentexからもいくつかビデオが出ているようです。

ちなみに、RBBBサーカスは8月24日までサンノゼで公演をやっており、それが終わるまで上記の場所に留置されているようです。その後、一旦北上してワシントン州に行き、一旦カリフォルニアに戻り、ユタ、コロラド、オクラホマと回ってゆくようです。

[2012/4/7追記:Google Mapsを埋め込みました]


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サーカス・トレイン」への3件のフィードバック

  1. ワークスK

    サーカスがリポーティング・マークを
     御教示のウィキペディアを辿ると、このサーカスの客車が現れて、”RBBX”という独自のリポーティング・マークを持っていることにビックリしました。
     それにしても、YouTubeで見るサーカス列車は長いですね。

    返信
  2. dda40x

    サーカス列車!
     懐かしい響きのある言葉です。Disneyの”Dambo”に出てきます。”I think I can”とあえぎながら坂を登る場面がありますね。
     機関士Tom Harveyと出合ったのもサーカス列車の運転を見に行ったからです。ヘヴィウェイト客車25両プラス貨車の編成だったと思います。DDA40X3両で牽いていました。
     見に行きたいものです。

    返信
  3. northerns484

    サーカストレインは奥が深い!
    ワークスKさん:

    サーカストレインの車両は、重い象を載せる必要があったり、虎など猛獣は事故があっても逃げ出さないようにする配慮が必要でしょうから、頑丈に作られた特注のものが多いのではないでしょうか。結果的にこれらの車両はサーカス会社の保有となり、独自のリポーティング・マークが付与されたのでは?と想像しています。

    dda40xさん:

    思わずダンボの絵本を見返してみました。確かに機関車Casey Juniorが”I think I can”と繰り返しながら坂を上ってゆく様子が描かれていますね。しかし、こういうメルヘンの世界から連想されるものと、現実のすさまじいまでの物量の長大編成とのギャップが何ともいえない違和感として残っているようです。

    しかし、DDA40X3両で引いていたというのもすごいですね。想像するだけでもわくわくします。

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