dda40xさんのLoD車輪の再生産にあたり、図面描きという形でお手伝いさせていただきました。私には、新しい発見が多く、貴重な経験でしたので、感じたことを書き連ねてみたいと思います。ただし、識者の皆さんにとっては当たり前のことで、何をいまさらという話ばかりだろうと思われます。素人のたわごとということで、読み流してください。
さて、dda40xさんとお話をしている中で、「図面を描いてみましょう」ということになりました。とは言ったのは良いものの、製図なんて中学校でほんの一時期習っただけで、専門的な教育など受けたことなどありません。「ええっと、確か図面は第三角法で描くんだったよな、そもそも三角法ってどんなだったけ」、と思いながら、あちこちのサイトを覗きながら、しばし復習。
図面を描くにあたっては、紙に作図する技量も根気も時間もないので、CADツールを使うこととしました。いくつか試したのですが、MS-DOS時代からの長い歴史があり、フリーの2次元CADソフトの定番と言ってもよいJW-CADを選定。
このソフトは、多くのユーザーのフィードバックを経て長い時間をかけ、洗練されただけあって、完成度は高いと感じました。ただ、MS-DOS時代からの操作方法を引き継いでいるからでしょうか、一般的なWindowsの操作方法と直感的に異なる場合があります。例えばマウスの右クリックの使い方が独特で、最初は馴染めず、悪戦苦闘していました。ただ、タイトル画面のコンタを描いた後は、この独特な操作体系にも慣れ、実はこの操作方法は、作図を効率的に行うにはどうしたらよいか、ということをつきつめた結果なのだろう、と思えるようになりました。
コンタを描いた後、練習の意味で少し複雑なものに挑戦しようと、AARの33インチ車輪の断面図を作図しました(下図参照)。これはかなり複雑な直線や曲線が組み合わさっており、この図を描き終わったころには、JW-CADも問題なく使えるようになり、その後はスムーズに作図を進めることができるようになりました。やはり、習うより慣れろ、ということでしょうか。