Bill Brisko氏の3Dプリンタによるロストワックス技法 (2)


Bill Brisko氏の3次元プリンタによるロストワックス技法の2回目です。

前回は、コンピュータの発達と、それに伴う製図/CADの発達の中で、ソリッドモデリングという3次元CADの技法が出てきたと言う話でした。今回は、代表的なソリッドモデリングソフトであるSolid Worksで作図した動輪の輪芯の紹介です。


NYC J-3a Center Driver

タイトルは、ニューヨークセントラル鉄道の代名詞であるハドソン(4-6-4)であるJ-3a用主動輪の輪芯とあります。が、私の知っているJ-3aは、建造時はBoxpox動輪で、20th Centry Limitedを引いたDreyfuss Hudson他がScullinディスク動輪を装備していたものしかありません。

ということで、スポーク動輪を装備したJ-3aというのが存在したかどうかは、不明です。Bill氏もNYCは専門外とのことで、「昔のKTMのNYCハドソン(J-3a?)で、スポーク動輪付きのものがあり、それを置き換えるために」、「(注文主から提供のあった)実物の図面から作った」そうです。

何かご存知の方の方は、ぜひご教授ください。



80″ Baldwin Disk Driver

これは、ボールドウィンの80インチのディスクドライバです。ニューヨークセントラル鉄道のライバルだったペンシルバニア鉄道の代表機種である、K-4パシフィック(4-6-2)のスポーク動輪の置き換えに使ったそうです。


Northern Pacific A-2 Driver

これは、世界で最初に4-8-4を導入したノーザンパシフィック鉄道が3番目に導入した4-8-4であるA-2の動輪です。内野日出男さんが作られた名作を思い出します。


National B-1 Truck Sideframe

これは二軸台車の台枠です。Bill氏はあくまでサンプルとして作ったもののようで、「売る気はない」とのことです。

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