CADツールを活用した軽工作

師走になり、特に何かあったわけではないのですが、慌ただしい毎日が続き、Blog更新が滞っていました。気がつけば大晦日です。最低でもひと月一件はポストするという勝手な目標をたてていますので、無理矢理という感がありますが、小ネタを一つ書いてみようと思います。

もともと人に自慢できるような工作力など持っていない私ですが、最近、知人の機関車のOスケールのDCC化を依頼されることがあり、補助的な部品を作る必要に迫られることがあります。糸鋸やらヤスリやらを揃え、ウン十年(?)ぶりの工作に奮闘してはいるのですが、腕は相変わらずで、出来上がったものをじっと目を凝らして見ると、情けなくなります。とはいっても、私が作る必要のある部品は、外から見えてもチラっと見える程度なので、現物合わせでそれらしく作ればよく、なおかつ動力機構等とは関係なく、厳密な機械的精度は必要としないのが救いとなっています。

多くの場合、例えばスピーカーの取り付けの板を切り出すといっただけの簡単な工作で済むのですが、立体的な部品を作る場合は、話がややこしくなります。ありがちなのは、何も考えずに場当たり的に作ってしまって、所定の位置に収まらず、作り直すはめに陥るというパターンです。ある程度形をしっかり決めておく、つまりは簡単に設計して寸法を出しておくことが必要です。

何とか楽をしようと思って、LoD車輪の図面を描く際に使い方を覚えたCADツールを使って展開図を描くことを思いつきました。期待したのは、次のような効果です。

(1) 紙に印刷して展開図をハサミで切り出して組み立ててみれば、展開図が正しいかを確認できる。また、形状は問題ないか、取り付け位置にうまく収まるか、他の部品と干渉しないか、なども簡単に確認できる。問題があれば、何度でもやり直せばよい。

(2) 一旦寸法が決まったあとで、印刷した紙を材料に貼りつけてしまえば、罫書の代わりになる。

実際にやってみて感じたのは以下のことです。

まず1)ですが、CADの図面の修正は簡単にできますので、納得できるまで何度も修正がきく、というのは本当に手軽で便利です。ただし、普通の紙に印刷すると、出来上がりがヤワなので、厚手の紙に印刷すれるなどの工夫が有効かもしれません。

2)については、両面テープを使って貼ったので、テープのある場所とない場所との微妙な厚さの差の影響とか、紙やテープが糸鋸に引っかからないかなど、半信半疑でしたが、案ずるより産むが易しと言うべきか、想像以上にうまく行きました。考えてみれば、プリンタの印刷精度は、私が罫書して出せる精度よりはるかに高いので、上記の影響を考えても十分に正確なものができると思います。ネットを検索してみると、似たようなことを考えている方はすでにいらっしゃって、シールに印刷して貼り付けるとか、スプレーのり(例えばこちら)で貼り付けるとか、という方法が紹介されていました。

ということで、恥ずかしながら、作例を2つほど紹介します。

まず、これはディーゼル機関車(SD-7)のナンバーライトの照明用のケースです。

LEDを取り付けて配線まで終わった所です。これをフードの裏側に厚手の両面テープで貼り付けることになります。

これは、Santa Feの4-8-4に使ったものです。一部展開図が正確でありませんが、そこまでこだわらなくても十分だろうということで横着しました。実際にこれで十分でした。

これが出来上がりです。ちゃんとした写真が撮れておらず、申し訳ありませんが、これが何かわかる方はいらっしゃいますでしょうか。流石と言うべきか、dda40xさんは、一発で的中させられました。

それでは、拙いBlogにお付き合い頂いた皆さん、よいお年をお迎えください。

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