Chicago Museum of Science and Industry訪問 (4)

このシリーズの最初の記事に書いた通り、Chicago Museum of Science and Industryは、広く科学と産業に関する各種の展示を行っています。その中の一つが、約30分の炭鉱(Coal Mine)紹介ツアーです。ヘルメットを渡され、「にわか炭鉱夫」になった気分で大型のエレベータで降りたところで、排水の話、照明の話、有毒ガスの話から始まり、炭鉱に使う機械、輸送に使うトロッコ、コントロールルームなど、炭鉱の実際をいろいろな角度で紹介してくれます。

大変興味深い展示だったのですが、天邪鬼の私の目を引いたのは、その入口に展示されていた「石炭の実物」です。なにしろ以前こんな記事を書いたくらいですから、嬉々として写真を撮ってきました。残念ながら、すべてガラス越しで、非常に暗い場所もあり、実物の色や質感を完全には再現できていないと思うのですが、何も無いよりはマシでしょうから、ご紹介します。

説明のパネルの訳も載せておきますが、あいにく専門用語の正しい訳などの知識がありませんので、識者の方がいらっしゃったらぜひ間違いをご指摘ください。

Peat(泥炭):
泥炭は本当の意味での石炭ではなく、石炭になる最初の段階の物質である。泥炭は茶色をしており、もろく、軽く、吸水性がある。泥炭になる前の植物の一部を見ることができることもある。泥炭を燃やすには、まず乾燥させなければならず、大量のすすを含んだ煙を出す。

Lignite(褐炭):
Ligniteは、”brown coal”と呼ばれることが多い。Ligniteは大変柔らかいので、長距離を運ぶと、ぼろぼろになる。ほぼ半分が水分であり、燃やした際には、最高品質の石炭の半分くらいの熱しか出さない。米国の石炭の1/4は、ligniteである。

亜瀝青炭(Sub Bituminous Coal):
亜瀝青炭は、ligniteに比べてより多くのエネルギーを持ち、水分が半分しかない、soft coalの一種である。瀝青炭に比べると、熱量は少なく、また硫黄分も少ない。米国の石炭の1/4はこの亜瀝青炭である。

瀝青炭(Bituminous Coal):
瀝青炭は、soft coalである。亜瀝青炭の1/3程度の水分しか含んでいない。燃やしたときは、無煙炭と同じ程度の熱を発生する。米国の石炭の半分は瀝青炭である。

無煙炭(Anthracite):
無煙炭はhard coalである。ほとんど水分を含んでおらず、他の種類の石炭よりも高温で燃え、ほとんど煙を発生しない。残念ながら、地球上にはごく僅かな量の無煙炭しか存在しない。

Chicago Museum of Science and Industry訪問 (4)」への3件のフィードバック

  1. dda40x

    子供のころの石炭は…
     あの頃の石炭は北海道産のように思います。我家で燃やした石炭は近くの店で買いましたが、その店には看板に「北海道炭」と書いてありました。粘結性の低い瀝青炭のはずです。
     筑豊の石炭は粘結炭のはずで製鉄用でした。機関車で使うとクリンカ(固まり)になるので、他の産地の炭とブレンドしていたように思います。
    常磐炭はそれより炭化度の低い炭で硫黄分が多いのです。東京に近いのでよく売れましたが、知人は「東京の石炭は煙が臭い。」と言っていました。もちろん鉄道用はブレンドしていました。

    英語版のWikipediaにも書いてあるのですが、無煙炭は発熱量が少ないとあるのですが、納得できません。多いはずですが、機関車のように限られたスペースで燃やすには工夫が要ります。
    機関車には炎を上げて燃える瀝青炭が適します。燃焼室の効果が出るからです。粘結性の少ない物が選ばれました。

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  2. northerns484

    私はほとんど記憶が、、、
    私の場合は、石炭ストーブというのがほとんど記憶がありません。

    5年くらい前、毎月のように北京に行っていた時があったのですが、冬場は、飛行場から出た瞬間から、石炭を燃やした香りがしていたのを思い出しました。まだまだ暖房に使われているというと思われます。

    返信

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